年末年始病院物語 ~歯科編~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

ことの始まりは昨年の3月のこと

 

その時魔女は大好きな蜜柑をガンガン食べていて

そこに突然衝撃が走った

 

魔女的としては特に大事な牙に恐ろしく硬い蜜柑の種が直撃し

というか、自分で思いっきりおかしな方向から噛んだんですけどね

 

むむ・・ 変な音がしたような・・ 

 

それでちょうど検診月だったので歯科医院に行ってレントゲンを撮ってもらったのだが

特には異常なし

しかし違和感は続いていた

 

違和感を抱えたまま、月日は流れ9月になり

今度は同じ牙にスイカの種が直撃

・・自分で思いっきり噛んだんですけどね

 

スイカの種ってそんなに硬くはないけど、歯にぶつけた時の方向性がおかしかったようで

この時ははっきりと音がし、痛みが走った

 

それでまた検診月でもあり、歯科医院へ

再びレントゲンを撮るもはっきりせず

しかし症状が顕著なので原因をはっきりさせるべく、口腔外科を紹介された

 

そのためには歯茎を剥ぐかも知れないと医者はいう

剥ぐ?!・・  恐ろしや

 

 

しかしこの時はネパール出発前で

口腔外科に行くのは帰国後、ということになってしまった

 

 

帰国後、紹介状を書いてもらってある総合病院の歯科を訊ねる

この病院には恐ろしく腕の良い口腔外科医がいるという評判は常日頃耳にしてた

 

そこでCTを撮ったのだが、いまひとつはっきりしない

それで医者は、やはり歯茎を剥がしてみたい、と言う

 

次回その手術の予約を取ることになり

待合室で看護師が予約表をめくりながら1月下旬になりますね、とのたまわった

3ヶ月も先なのか!

驚く魔女に、看護師は何度も予約表をめくりながら 「この先生の手術は混みあっていますので・・」と申し訳なさそうにつぶやく

仕方ないか・・ と思っていたところに看護師がキャンセル空きをひと枠だけ発見

それが12月26日で、展覧会会期中

でもこれを逃せばさらに1ヶ月後になってしまう

 

予約するしかない

 

 

そうして当日

診察室の中には何人もの歯科医がいて

魔女の担当はやはり名医と名高い先生だった

 

これが優しい先生でね

いっぱい気遣ってくれながら麻酔を打ち・・ 手早く剥ぐ

 

見たい・・

鏡はないのか?

 

でもおっぴらいた口では話すことも出来ない

 

見たい・・ 剥がすの見たい

 

あっという間に剥いだかと思ったら

 

先生が 「ダメだ! 歯が割れてる  抜きますよ!!」 って

 

 

私の最も大切な牙が  (犬歯ですけどね)

牙が抜かれる 。(;°皿°)

 

そ、そんな・・ 

 

もう動物として終りじゃないか (ノ◇≦。)

 

そうやってあわあわしているうちに抜歯終了

 

はやっ!! 

 

 

思えば3月のあの時、うっすらと皹が入っていたのだろうね

 

牙が1本なくなった・・

 

なぜか《ボンネット》を思い出した

私もああなってしまうのか

 

そんなことを考えていたら歯茎が縫われてた

 

先生は何度も魔女に 「大丈夫?」 って聞いたけど

この精神的落ち込みは決して大丈夫じゃない

 

手術終了

 

先生は魔女をいっぱい励ましてくれたけど、そんなの効き目ないわ

 

 

トボトボと会計へ

 

肩を落として精算機へ

 

力なく診察券を挿入

 

 

会計がいくらだかわからないので持っていたお金に1万円を足してきた

それでも足りなかったらどうしよう

カードあったっけ、なんて思いながら・・

 

会計料金に目を移すと

 

8600円   ・・足りた

 

ん・・? 

待てよ

 

やたら数字が短くないかい?

 

ちょっと待って

 

え・・

 

860円?

 

860円 って・・ 

 

 

何度も表示金額を確認し

 

恐る恐る千円札を挿入してみる・・

 

 

ちゃらん♪ ちゃらん♪

 

お、お釣りが出てきたぞ!!!

 

魔女もちょっと元気が出てきたぞ!  

 

 

会計機から流れる、相当にわざとらしい優しいさが鼻につく 「どうぞお大事に」 の機械女性の声に送られて病院を出る

 

あ~ぁ・・ 牙が1本なくなった

ソーヤになんて言おう  

 

                        ※ ソーヤ 幼少期、魔女を育ててくれた狼の名前

 

 

で、正月4日の朝一で抜糸だったわけですよ

傷は全く綺麗に回復していた

 

先生は診察室の出口まで送ってくれ

「ここはこれでお終いだけど、僕が歯科医院の先生にちゃんと手紙を書いて出しておくからね」 

と言って優しげに微笑んだ

 

けど・・ もう牙はないんじゃん

 

 

帰り

駐車場の精算機がバグったみたいで、駐車料金はタダだったのはせめてもの慰めか

 

 

 

 

 

                        昨夜の《とらたん》

 

 

 

またもや《インドラ》がチェーンを外し、手でもって扉を開け放してしまったゲージの周囲で

 

 

 

見守りたい《バニャ1号隊員》下  《チャンドラ隊員》上 見守り中

 

 

 

 

《バニャ2号隊員》見守り中

 

 

 

 

 

病気からやっと回復してきた《レオポン隊員》も昨日から任務に就きました

 

 

 

 

レオポン隊員 「魔女、隊員に加わろうとしてる変な猫がいます」

 

魔女 「やめて! 近過ぎる!!」

 

 

 

 

ボンネット 「ここならいいですか」

 

魔女 「いいから 《とらたん》に近づかないで!」

 

ボンネット 「了解です!」  

 

 

 

 

夜食の時間になると、《インドラ》が《とらたん》をキッチンに連れて来ましたよ

 

 

 

     

インドラ 「ご飯はここで食べるんだよ」

 

とらたん 「ごはんは・・ ここ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男子専用猫布団で魔女とくつろぐ《とらたん》

 

 

 

 

こんな感じです

 

 

 

 

魔女がいなくなると・・

 

 

 

 

そんな《とらたん》を《インドラ》が見守ります