のらねこ公園で懺悔する魔女 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨夜は暑さに負けて

気づかぬうちにリビングで眠ってしまっておりました



昨日は雨の予報だったので

まじょはシャワーキャップにデッキブラシを用意して雨の到来を待ちましたが・・

まったく降らなかった


どうしてくれんだよっ!

この徒労を!!



私ね、まとまった雨が降る機を狙って

テラスの掃除をしようと企てていたんです


シャワ-キャップとデッキブラシの意味

これでわかりました?


ま、近所でも魔女は大雨の日に洗車する人、として名を馳せてるんです


・・自分としてはそういうことで名を馳せたくないですけどね(-"-;A




暑さに負けて、と言えば


先日ののらねこ公園での出来事なのだが


そこは入り口には大きな広場があって

のらちゃんたちはそのさらに向うの休息所あたりにいる


広場ではひとりの男子がこのクソ暑い中サッカーボールを蹴っており

端っこの柵沿いに設けられたベンチにはおじいさんが座っているのが目の端にちょっと映った


この男子はここでボールを蹴っていればよし

おじいさんは猫に意地悪するほど元気じゃなさそうだからよし


ここでのまじょには、公園にいる他の人間に対してそういった判断のみとなる



向こうでは、広場にボールを蹴る人間がいるから迎えに来られない《サンボちゃん》たちが数歩を踏み出して鳴いている


広場を横切ってのらちゃんたちのところに向かおうとする私に


サッカーボールを蹴っていた男子が 「よお、まじょ!」 と声を掛けてきた


見るとそうたつの兄のてつで、私は以前彼の家庭教師をしていた

てつは現在高校生、サッカーの訓練でアルゼンチンまで行ったことのあるサッカー一筋の生活だ

そして彼はここにいたのらちゃん、《ひのまる》の名付け親でもあった


てつは芳しくない学校の成績について私に語り

それについてまじょは、全てをがんばろうと思うと全てが中途半端になって共倒れになるぞ

好きなことだけを誰にも負けないよう頑張ればいいのさ

社会に出たら好かれた者勝ちだしな~

などと親からすれば無責任にも取れる励ましで彼を勇気付けた


てつは 「そうだよね~!」 と言って明るい笑顔を見せた


それから私たちは公園の猫の話しになり


てつは 「まじょ、こんなことばっかやってて お金、大変じゃん」 と心配顔をし

「それで相変わらず痩せてんだ・・」 と言葉を足した



魔女 「お腹を空かせた仲間のことを思えば、自分だけ美味しいものを食べてもね・・ 嫌な気持ちになるだけだから」 


てつ 「そうか、じゃあ魔女は今、幸せなんだね!」


魔女 「うん、こうしているのが幸せなの」


てつ 「痩せてるのがいいんだ!」


魔女 「・・」 (いや・・ そういうわけでもない)



向うで待つのらちゃんたちが足踏みを始めた


魔女はてつにもう一度、好きなことだけを必至でやるように言い、のらちゃんたちの待つベンチに向かった


そうして缶詰を食器に分けてのらちゃんたちに配り

「足りない!」 という《オダギリ君》や《つんでれ君》たち数匹には何回かのお代わり与え

「暑いから食べたくない・・」 と言う《サンボちゃん》には説教をした


そうこうしてみんなが食事を終え、魔女は食器を回収して後片付けをし

その後はみんなでまったりタイムとなる




                      まったりタイムね



すると公園の入り口に一台のパトカーが停まり、2人の警官が降りてきた


身構える魔女とのらちゃんたち  (のらちゃんはともかく、なぜに魔女が身構える?! たぶんムカシトッタキネヅカだな・・  ← どんなキネヅカだよ)



警官の一人がベンチのおじいちゃんのところに行き

もう一人はボールを蹴っているてつの方に向かった


てつが警官に何かを聞かれてる

てつはボールを蹴り続けながらなにかを答えている

もしそれがてつに対する言いがかりだったら私が行くぞ


てつと話していた警官は猫に囲まれた魔女の方をちらりと見て、おじいさんのいるベンチに向かった (アヤシスギルマジョニハ コエヲカケナンダ)


二人の警官がおじいさん向かって

「家はどこ?」 とか 「自分が誰だか言える?」 と何度も訊ねている



おじいさんは・・ 意識朦朧?



警官のひとりが走ってどこかへ向かった



おじいさん、かなりヤバイ・・ 状態?!



ヤバイのは魔女だ

気づかなかった

おじいさんがヤバイ状態だったこと、気づかなかった


猫に危害があるかあないか、それしか考えなかった

てつもまた、ひたすらボールを蹴ることしか考えていなかった


私たち、ダメだわ・・


たぶん、通り掛った人がおじいさんの異変に気づき、警察に通報したのだろう



考えてみれば、こんなカンカン照りの猛暑の、増してや昼時に

刺さるような熱さの太陽を浴びて、延々とベンチに座り続けていること自体が異常だわ


そこに気づかず、私はのらちゃんがお腹をすかせてる、ということしか頭になかった



まじょ、懺悔します

あ、てつも一緒に懺悔して



おじいちゃん、病院で元気を取り戻しているといいな



私、よくみんなに人でな しといわれるけど

こういうことが由縁なのかも知れない、とわが身を振り返った



さて、この日の《サンボちゃん》


先ほどまでこの子の唯一のおもちゃであるサンボ玉を転がして遊んでいたが



       

               まじょ、みて、あたし かくしてるの



       

              見ると草の間にサンボ玉が隠されている



サンボ玉、随分長持ちするな・・ と思っていたら

遊んだ後は毎回こうして草の間にしまっていたのだ



       

                  こちら《ちずのすけ》


何を思ったか、この後いきなり起き上がって魔女が持っていたカメラのシャッターを押した!



わざとシャッターを押したんだか、偶然そうなったんだかはわからないが・・



       

              《ちずのすけ》が撮った写真がこれだ・・


              仲良しの《オダギリ君》が写っている



魔女が遠くの水道まで水を汲みに行く時は少しの間この場を離れることになる

その時はそこにいる誰かがバッグの見張り番をしてくれるわけなんだけど


この日のバッグの見張り番は・・



見張り番のベテラン・オダギリ君 「じゅうようなものが はいった ばっぐは ぼくが みはるから きみは そっちを たのむ」


                          ※ これは財布と車のキーが入ったバッグ

                             《オダギリ君》はしっかりと足で踏んで守っている




       つんでれ 「はいはい わかりましたよ・・」  (ちょっとフテ気味)


                     ※ こちら、空の猫缶や食べ残しのカリカリが入ったバッグ

                        《つんでれ君》はバッグに寄りかかって寝腐れている