《もっくん》登場 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


コウガイヒルと共にまじょ家で非常に大切に扱われているのが《もっくん》


《もっくん》は先祖代々、リビングの隣の仏間で暮らしている


たまに仏間でお会いするとき、魔女家の人間はその見事さに感嘆を漏らす



先日も《もっくん》 ・・いやこれが、実は《もっさん》ではないかと


というのも、そのお子様たちが廊下をやら洗面所やらをうろついてらして

と、いうことは《もっくん》は雌なのか、でなければ奥様がどこかに潜んでいらっしゃるとか


そこのところはよくわからないけど



とにかくこの日

まじょはこのところ続いた内外の猫たちの心配によるストレスで、めっちゃ背中が痛くなっていた

内臓の調子が悪いと必ず背中にくる


見かねた家族②が背中を押してくれるということで

魔女はカーペットの上にうつ伏せになった


いやはやビンビン響くぜ


それでつい


うぎゃ! とか ひえー! とかの声を発しちゃうんだけど


いつも通り《ユリぼうず》がおろおろとやって来て

その短い後ろ足で立ち上がり

同様に短い前足で背中の上の家族②を必死で押しながら、やはり必死に泣きながら訴える


「やめて! まじょをいじめないで! やめてーー!!」 



《ユリぼうず》がどんなに精一杯の力をこめたとて

家族②を押し倒すことなどできようはずもなく

それで《ユリぼうず》、今度は前に回ってかばうようにして魔女の頭を抱え込み


「やめて! チッチしたのは僕だから! チッチしたのは僕なの~!!」


と大声で訴え始めた



ふつうに考えれば・・


魔女が家族②を虐めることがあっても

家族②が魔女を虐めることは出来ないし


チッチしたのが《ユリぼうず》だってこと

ここで白状なんかしなくてもみ~んな知ってることだし

第一、この言い方だと、まるで魔女がそこらじゅうでチッチしてるみたいじゃない!


それでも私の頭を抱えて泣き叫ぶ《ユリぼうず》



その時

家族②が気づいた


風通しが良いように開けておいたリビングと仏間の間の10cmほどの隙間からでっかい何かがこちらを伺い、そしてリビングにやってきたのを



うわっ! 《もっくん》だ!!



その声に驚いてか、《もっくん》は軍団のおもちゃ入れとそこからこぼれていたワンコおもちゃの隙間に隠れた




                 長い足が見えてますが・・



《もっくん》 なにごと? って感じで魔女の様子を見に来たのだろうが



それからが大変


いち早く《もっくん》に気づいた《ひな》が駆け寄る

それにつられて《バニャ1号》、《レオポン》も駆け寄る


慌てて彼らを遠ざける魔女

軍団と魔女の声に驚いた《もっくん》、テレビ台の下に逃げ込む


テレビ台を動かす魔女と家族②

そこから逃げ出して、またおもちゃ入れの方に向かう《もっくん》


その素敵な足をきづ傷つけないよう、大き目のビニール袋で捕獲しようと試みる私たち

袋をすり抜けて再びテレビ台の下に潜り込む《もっくん》


さらにテレビ台を動かす私たち


すると、《もっくん》壁を這い上がる

這い上がったところを捕まえようとする私たち


またもや袋をすり抜ける《もっくん》


そんな《もっくん》の周りを固める軍団


周囲を固めんでええわ!  散れいっ!!



ここで《もっくん》から提案


「もう わかったから へやに もどりたい!」


「そうして・・  こっちも疲れたから」



《もっくん》は 開いている10cmほどの隙間からさっさと仏間に戻って行った


《もっくん》のバタバタとした足音が遠のき、シンとなった

どうやらシュ態の位置に落ち着いたようだ




                 《もっくん》、もう出て来ないで・・



うちの《もっくん》、足までの直径15cmはあるんです

だからリビングに来ちゃうとすぐに軍団に見つかっちゃう




《インドラ》


《もっくん》に会いました


《もっくん》はちょーデカかったです


何よりすごいのは

壁を歩けることです


これはさすがの僕もできないなぁ


それに足が僕らよりいっぱいあって長いんだ

ちょっとうらやましい感じがしました



僕 「僕にあんだけ足があったら」


バニャ1号 「もっと早く走れる、って言いたいんでしょう」


レオポン 「違うよ、踊りが踊れる、って言いたいんだよね」


チャンドラ 「ちがうよ、かべを登れる、って言いたいんでしょ」


僕 「いや・・ 箸が使えるかもしれない、って」


ジンジン 「無理だろうよ~!」


僕 「どうしてさ!」


ひな 「そんなことより・・」


凜 「そんなことより?」


ひな 「《もっくん》って美味しいのかなぁ」


凜 「そこ?!」


ジンジン 「やめろ! 魔女にぶっ飛ばされるぞ、昔僕ら兄弟で《もっくん》を食べちゃったことがあって、あの時魔女は相当に荒れ狂ったぞ」


ひな 「そうだったの!」


ボンネット 「それにしても大きかったよねぇ」


バニャ2号 「あら、《ボンネット》、怖がらずに見てたの?!」


ボンネット 「そりゃあの大きさだから怖かったさ、 だからハウスからそぉ~っと見ただけだけどね」


バニャ1号 「とにかく 大きかったわ・・」


ライガー 「すごかったね」


僕 「大きかったよね~  だってさ・・」




             「このくらいはあったよね!」


               軍団 「あった! あった!!」