公園物語 ~公園から人がいなくなる時~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


《くろまるこ》が風邪をひき、また口の周りが黒ずんできたのと

ご老体の《ちずのすけ》の鼻炎がひどいので毎日薬を飲ませに公園に行く



食事に薬を混ぜ、与えるのだが

《くろまるこ》はウェットを食べないため、カリカリに薬をまぶしてあげる



一昨日のこと

公園を覗くと、そこには猫が誰もいなかった


姿を探しながら足を踏み入れると、森の中を駆け下る猫の姿が

そうして高い崖を飛び降りて、猫たちが弾丸のように駆けて来る


一番に到着したのは《サンボ》と《くろまるこ》だった

その向こうをゆったりとやって来るのは森の女ボス、《ふくちゃん》だ



公園は人間のために造られたものだから

勿論人間もいる


小さな子供を連れて遊具で遊ばせる若いお母さん

広場でボール遊びをするやかましい子供たち

犬の散歩の人々や健康のために歩く人たち

ベンチで音楽を聴く若者


そうすると殆どの猫は身を潜めてしまって出てこないのね


でもね

不思議なことに、

ここでの猫の写真にはいつも人間が誰も写ってないでしょ


・・いなくなるのよ 全員  


魔女が行くと



猫のためを思ってのことか

魔女が不審者っぽくて怪しすぎるのかはわからないけど


公園から人間が姿を消すの



あ、今日は心の良さそうな男子がいて、猫たちに煮干をあげてくれてた

でも魔女が行ったらじきに帰っちゃった


やっぱ怖かったのかなぁ

怖かったんだろうな





そんな清々とした公園に、猫たちは次々と姿を見せ始める


そうして集まったみんなでご飯を食べるんだ~


最近では森の子たちが公園に降りて来て、公園部と一緒に食事を摂るようになっている



さて、お腹がいっぱいになったところで日光浴



魔女 「ところで《サンボ》たち、今日はどうして森にいたの?」


       

サンボ 「あのね、もりの《ふくちゃん》がね、 こーえんは じきに おひさまが いなくなるから もりのてっぺんとこにいたら しばらく あたたかいよ、 いらっしゃい、って!」


     魔女 「《ふくちゃん》が森においで、って言ってくれたの?!」





    サンボ 「うん! そーだよ、  それでね、  あたし した でてる?」


    魔女 「ち、ちょっとね・・」




       

くろまるこ 「《ふくちゃん》が しょこだと にんげん こないから ゆっくり ねられるよ、っても おちえてくれた」 


                  魔女 「よかったね」


                  くろまるこ 「うん!」





              魔女 「《ふくちゃん》、ありがとうね」


              ふくちゃん 「いいのよ、いつでも いらっしゃい!」





 ふくちゃん 「それより まじょ あのときは いろいろ おせわに なったわね  もりも なかまが へって すっかり さみしくなったわ・・汗






ちょっと離れた処には、お腹が一杯になって、お日さまの暖かさが何より心地よい《こだくさん》のうたた寝姿も




      お腹が膨れた《おかん》もお日さまの中でまったりご機嫌




               またまた嬉しくなっちゃったね





          暖かい日差しの中で眠っちゃった《ツンデレ君》





       

                   森の子 「ごはん・・」


     魔女 「ごめん、もうなくなっちゃった・・ もっと早く来たら良かったのに」




          ほんとうにもうご飯がないのか確かめる森の子



私はこの子を見ると《すがりつき君》を思い出すのです


《すがりつき君》に会いたい

すごく会いたい





       
           《ころまるこ》のお腹の毛も薄っすらと生えてきて



そういえば先日

《くろまるこ》のお腹を見てまだ糸があるのにびっくり


毛づくろいとかする時に舌に引っ掛かる違和感から自分で引っ張って抜くでしょうに・・

《ミズニー》もそうだったし


私が抜糸しておきましたよ



こうしておひさまの暖かな昼時は過ぎてゆき

少しづつ陽は伸びて、現在、最後のお日さまは午後3時まで見えていて

その後公園は西側の山によって完全に日が翳り、一気に気温が下がり始めます



                    午後2時55分



                   最後の光りの中で




明日からちょっとネパールの旅のお話を・・