続・ちょっとお出掛け | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


さて、昨日の続きでございます



私たちは家族②が失くした携帯を探すべく、今登ってきた道を再び下る


ここでガンガン文句を言えない自分が悔しい

なぜならば、いつも私はそれ以上のことをやらかして家族をアタフタさせているから

クソッ・・


やっと先ほど寄った海辺のレストランに着いた

一抹の希望を抱いて家族②がそこに飛び込む


少し経って

先ほどまでの引きつった顔とは裏腹に

携帯を振りかざし、満面の笑みでドアを出てくるゲンキンな家族②


レストランには、長いテーブルクロスの下にバッグを入れるバスケットが設えてあり

そのバスケットは布で覆われていて

家族②は携帯で時間を確認した後、それをバスケットの中の自分の布製バッグにしまうのに、同じ布製だからバスケットにそのまま突っ込んで、どうやら自分のバッグに納めたつもりになってしまったらしい


書くとかなりややこしい話しのようだが

実際には実にシンプルで

つまりそれは単に家族②が浅はかなおバカであるという証明に過ぎない



私たちは再び山道を登る

もうね、足の裏が痛いのよ

ひりひりするのよね


それなのに足早が止まらない

いったい何なんでしょうね、この私



テッテケ、テッテケ登っていると・・


む?


先に見えるのは猫ちゃんじゃないか


何をしているんだろう

私が声を掛けても全く聞く耳を持たず、目の前の崖をひたすら見詰めている




                そこに何かがいるのだな




       

             そっと声を掛けるも耳さえも動かさず


             しかし面白い色模様だなぁ





    真剣な眼差し  ただ尻尾だけをガラガラ蛇のように細かく振るわす




       

                     真剣!!



たぶん岩に虫かトカゲがいるのだろう

しかし・・ その岩の手前には金網がある


いったい つからそうやっているの・・?



       

              そしてついに飛びついた!



       
                    ねこ 「あ・・」



「あ・・」 って・・


そりゃ、無理だよ

だって、どんな獲物がいたって金網が邪魔で獲れないでしょうよ


この 「あ・・」 の状態からねこちゃんは数秒は動かず

ひたすら崖を見詰めていた


と、思ったら

ねこちゃん突然身を翻し

側に座っていた家族②の足の間に顔を突っ込み、片足に顔を埋めた



空しいんだ・・

メッチャ空しい感が醸し出されてる


それからこの《おばちゃんねこ》は家族②に散々慰められることとなる




       

              ねこさん 「えもの とれなかった・・汗


              家族② 「良く頑張ったよ」


              ねこさん 「でも とれなかった・・」




       

               ねこ 「わたし とれなかった・・汗


               魔女 「そういう時もあるわよ」


               ねこ 「・・」


               魔女 「また頑張ったらいいよ」 


               ねこ 「とりたかった・・」


               魔女 「そうだね・・」



この後もしょんぼりとうらぶれるねこさん




       

                ねこ 「えもの とれなかった・・」





     ひょっとしてねこさん、金網の上のこの蛸みたいなのを狙ってた?  




落胆が甚だしい《おばちゃんねこ》に別れを告げ

再び山のてっぺん近く


この公園には江戸時代後期に造られた砲台跡や弾薬庫跡がそこかしこにある



                   うらぶれた砲台跡




       

          ちょっとうらぶれ系の花、『アリサエマ ウラシマ』 





              こんな横道を眺めながら



切り通しや、海に向かってずらりと並んだ砲台跡などを眺めながら歩いて行くと

緑いっぱいの広場に出た





                こんにちは猫さん! 





                   そして春爛漫




この後、帰り道がわからなくなり

公園案内地図ボードをみつけて道を確認していた魔女


そこで地図を良く見ようと足を踏み出し、縁石とボードとの隙間に大々的に転落

居合わせた人々に悲鳴をあげさせた


その時、持っていたカメラがボードにぶつかったので魔女は本気で焦った

仰向けに倒れ込んだ姿のまま、先ずはカメラを操作して壊れていないかを確認


壊れてなかったぁ~  よかったあー



ものすごい転び方をしたのに擦り傷、打ち身もなく

きっと魔女の体はまるでゴムボールのように柔らかいんだ~


いっそゴムボールになってしまえばいいのに・・  って声が聞こえたような


それは空耳かえ?


はい、家族②、シバキ決定ね (-_-メ



こうして魔女は踵にサンダルずれを作って観音崎の散策終了しました!