いかんともし難い男と祝いの膳 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


早朝ホテルを出てツーリストバス乗り場まで行き、そこからカトマンズへのバスに乗り込む


そのバスの中で、また会ってしまったオランダ人おじちゃんのガイドさん

今回は殆どその役を果たせないまま、彼もまたカトマンズに戻るという


ラクちゃん、話し相手が出来てよかったなぁ



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途中の食事休憩でラクちゃんたちが食べた昼食  ポコダ(野菜の天麩羅)とジャガイモ



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          魔女が食べた昼食     タンドリーチキンとナン



あ~美味しい昼食だった!  ザマミロ、ケッケケ(`∀´)



ポカラ出発から約7時間後、カトマンズ到着

終点より手前で降ろしてもらう


降りたとたん、タクシー運転手たちがワラワラと寄ってくる


先ずは助手にバスの後部トランクを開けてもらい、荷物を出すのだが・・


私は自分のリュックを助手に教えて奥から出してもらい、手元に置いた

ラクちゃんはタクシーの運ちゃん達に集られながら自分のとカズリのを探している


探している・・

探している・・


ないのかえ?


その時、顔見知りの運ちゃんが私に声をかけてきた

タメルに戻るの? と聞かれたので

いや、今日はマナマジューに泊まる、と答えたら

150ルピーで行くという


ラクちゃんがリュックを抱え、泣きそうな顔で運ちゃん達をを引き連れてやってきた

どうしたの? と聞くと

みんながマナマジューまでは300ルピーだと言ってきかないという

そんな高いタクシー代は払えないよ・・ と情けない顔で訴える


タクシーなら、知り合いが150ルピーで行くのと言うからそこに待たせてあるよ、と言うと

ラクちゃんの顔が急にバラ色に染まった


そうして私たちはそのタクシーに荷物を積み込んで、さあ出発しようか


と、いう時に・・


カズリがバスのトランクの奥に自分の荷物がある、言い出した



ラクちゃん 「そんなわけないだろう、カズリの荷物は僕のと一緒にタクシーに乗せたぞ」


カズリ 「だって・・ トランクの奥のあれ、僕のだもん」


ラクちゃん 「じゃあ、出したつもりが出してなかったのか?」


トランクから自分のを出したカズリ 「ほら・・」


ラクちゃん 「じゃあ早くタクシーに乗せなよ」


カズリ 「だって、タクシーにはもう3人分の荷物が乗ってるよ」


ちょっと頭がアレになってきたラクちゃん 「やっぱり僕がカズリの分まで運んでたじゃないか!」


カズリ 「だけど僕のはこれだもん」


すっかり頭がバグっちゃったラクちゃん 「数が合わないじゃないか!!」



ラクちゃんは数が合わないと言いながら右往左往し始めた


一週間を共に旅したが、私は人のリュックの形や色など覚えているほど気が利かないから何とも言えない 

待たされてるバスの乗客はそんなラクちゃんの様子を窓から眺め

取り囲むタクシーに運ちゃんたちもラクちゃんと一緒にゾロゾロと行ったり来たり・・


魔女もタクシーの運ちゃんと街路樹に寄りかかって、そんなラクちゃんと突っ立つカズリの様子を興味深く眺めるより手はない


数が合わない・・

数が合わない・・

どういうことなんだ


そうつぶやきながら汗をダラダラと垂らしながら右往左往するラクちゃん


自分のリュックを抱えてひたすら突っ立つカズリ


ちょっと考えれば分かりそうなものを  混乱してるんだろうな・・


背中を丸め、胸に手を当て、立ち止まって冷静になろうと努力するラクちゃんの姿が痛ましい


もう一度タクシーのトランクの前に立ち、荷物を見つめるラクちゃん

そして、ついに彼が叫んだ


「あ、わかった! この一個は僕たちのじゃないんだ!!」



皆が一瞬唖然とし

その後はもう笑いの渦ね


散々待たされ、窓から身を乗り出してその様子を眺めていたバスの乗客たちも、一緒に降りたオランダ人んおじさんのガイドさんも、ついて歩いていたタクシーの運ちゃん達も、とにかくみんな一斉に大笑い


もの凄く恥ずかしそうにして、他人のリュックをバスのトランクに戻すラクちゃん


ラクちゃん・・ お疲れですか?





そんなこんなで、ようやくラクちゃん宅に到着


そこには大量の履物が・・


何かと聞けば

同居しているラクちゃんの弟のスリヤの赤ん坊が産まれて何日目かのお祝いで、嫁の身内が大勢集まっているという


魔女が自室で休んでいたら、部屋のドアを開けようとしている者がいる

ふん、鍵が掛かってるんだよ


しかし、それでもしつこく開けようとしていた親戚の無礼な男児が

その後魔女によってどんな目にあったかは・・ ここでは書かない




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                    こちら、その祝いの膳



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向こう側中央から左回りに 揚げ魚 バフ(水牛)肉とジャガイモの煮込み 豆と野菜のアチャール(漬物) ヤギ肉と野菜の煮込み 鶏肉の煮込み 生野菜 真ん中はチュラ(干し飯) その上に黒豆とバラ(お好み焼きみたいの)が乗っている



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 2数種の豆を別々の味付けで煮込んだものと、マッシュルームを煮た物、炒めたゆで卵




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      デザートは魔女の苦手な・・ ラルモン (インド名・グラブジャムーン)



インド、ネパールでは有名な菓子で、よく祝いの時に食されるが、私はこれが出ると ううう・・ ってなる

甘すぎて頭が痛くなるのだ

ドーナッツのシラップ漬けって感じで、これは世界で最も甘いスイーツとして名高いのです

  



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                 これはチャンという名のどぶろく    


        チャンはどこも自家製なので、家庭によって味や度数が違ったりする

         大変飲みやすいらしいよ・・