ネパール日記 ~ カグベニ到着 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


カグベニの入り口を入ったところに私たちをとり残して

ラクスマンが宿を探しに行った


何しろ行き当たりバッタリだからね・・



私はそこにあった石垣の上に寝転んで、うとうととしながらカリ ガンダキから攻めて来る砂嵐をぼんやり眺めていた


家族ちぃはどんなことも興味深く見詰めながら、ちゃんと水を飲んでいる


結局私は今日も喉が渇かず、殆ど水を口にしないで8時間歩いた



なんだよ


水なんて飲まなくても平気なんじゃん!



あー、買わなくて良かった

無駄な荷物になるところだった



私たちは相当な時間、ラクスマンを待った

そうしてようやく彼が戻って来て 「宿を見つけたよ!」 と嬉しそうに伝えた


村の入り口近くにあるお堂を潜り



     まじょねこ日記
             このお堂の中には曼陀羅が描かれていた




私たちはラクスマンに連れられて村はずれにあるホテルへ向かった

ホテルは道から階段を登った見晴らしの良い場所にあった


赤い壁のこのホテルの名はレッド・ハウス』


まんまやん・・



何はともあれ、リュックを置きたいから先ずは部屋に案内してもらう


なかなかいい部屋じゃないか

部屋の写真は家族ちぃが撮っていたからいいや・・




まじょねこ日記
                 部屋の窓から見た風景




お腹を空かせたラクスマンが 「ランチにしようよー!」 とレストランで騒いでいるぞ



ラクスマン 「ああお腹が空いた! 魔女たち好きなものを何でも注文してね」


魔女・家族ちぃ 「マッシュルームスープ」 


ラクスマン 「なんでぃ、それだけですか! もっともっと たべましょう! たべますよぉ! 」 (ここは日本語) 


私たち 「スープだけでいい」


ラクスマン 「朝食べたきりで8時間も歩いて、こんなにお腹が空いてるのにいったいどうした!」


魔女 「だからスープだけでいいってば・・」


ラクスマン 「僕はうんとお腹が減ってるからフライドライスを注文したよ!」


魔女 「食べたきゃ食べればいいじゃん、だけどもうじき夕食の時間だってことも忘れない方がいいよ」


ラクスマン 「・・」



ラクスマンは運ばれてきたフライドライスを私たちも食べるように勧めた

それは一生懸命に勧めた



この愚か者めが・・




まじょねこ日記
      高地なので生のキノコはない  乾燥させたキノコをつかったスープ




     まじょねこ日記
              ラクスマンが注文したフライドライス




それから部屋に戻って暖かいシャワーで冷えた体を暖める


シャンプーやコンディショナーは荷を減らすため持ってこなかったが

小振りの石鹸が魔女のリュックにあることを、荷造りをしてくれた家族ちぃが思い出し

その石鹸でふたりして砂にまみれた体や髪を洗い、ついでにそれで洗濯もすることにした


ここ辺境の地では

街中と違って全てが大切だ


だからホテルにはトイレットペーパーも石鹸も置いてはなく

買わなければならない


それは昨日の写真にあったように人が何時間もかけて背負って持って来たもの

当然その手間代も含め、物価は高騰する


例えば水

カトマンズやポカラでは1リットル15ルピー(約¥15)

それがここで買うと200ルピーにもなる


水を飲まない魔女はお得だし

さらに私たちは水に溶けるティッシュペーパーも日本から持ってきていた

このペーパー、ここでは何にも勝って私たちに貢献してくれた秀品だった



話は逸れるが、カトマンズでもこれは必需品

トイレでは、いわゆるテッシュペーパーを使ってはならない

これが詰まりの元となる


下水道が完備していないのでそれが詰まると大変なことに・・

トイレでは決してティッシュを流してはなりません

ネパール式が苦手でどうしても紙を使う場合は、必ず水に溶けるペーパーを使用しましょう



さて、強風の中、共有テラスで洗濯物を干したら

シャワーで温まった体も直に冷えてしまった


部屋で毛布にくるまっていると・・

ドンドン! ドンドン! とドアを叩く者が


「魔女! 山がすごいよ! 見に来て、早く! 早く!!」



ラクスマンがはしゃいでるよ・・


彼にとってもここは私たち同様に初めての地

何かにつけて感動し、はしゃぐのはわかるけど


自分もヒマラヤを背に写真を撮り

私たちのも撮ってくれるという




まじょねこ日記
                 日の落ちた後のヒマラヤ




まじょねこ日記
                  とっても綺麗だけどさぁ・・

               



風呂上りで髪も濡れている身としては・・

辛いよね


こんな記念撮影



 

         寒さのあまり、寄り添うばかりでポーズも取れないおなごたち




夕食時、タトパニ(お湯)を頼んだ


ああ美味い~


これが好物なのよ、お代わりをちょうだい! と言ったら

ホテルの男の子が笑顔で魔法瓶一杯にタトパニを入れて持って来てくれた

これ、ポットではなく、あくまでも胴体に花の絵が書いてある魔法瓶ですから


食後、このポットを抱えて部屋に持ち込む

部屋にタトパニがある幸せ


これ、わかんないよね・・