夕べは10時になる前にどろんと眠ってしまった魔女
前日の睡眠時間が7時間とかなり短い上に、数ヶ月ぶりに運動をし、何かと疲れちゃったみたい
何かと、って何? って聞かれると良く分かんない・・
それで12時間以上寝て起きたらふらふら
今度は寝すぎちゃったみたい
不規則
それは己の人生そのものじゃ
昼間の公園
今日も人目を避けて奥まったところでみんなでまったり
石の上に座っている私の膝の上には《すがりつき君》が乗っていて
先程から、私の足の下を《キリット》が・・
の繰り返し
いったい何をやってるの? と聞くと
まぁじょぉ ぼくも だっこぉ~
すると
《虎丸》が何かを見つけたようで私の後ろを通り過ぎ
向うの茂みに走って行った
やはり茂みに中に何かいたようで、夢中でそれを捕まえようとしている
そこへ・・
茂みの奥から片目の大ボス《ジャック》登場 《虎丸》は何かに夢中で気付かない
マズい・・
私の膝には《すがりつき君》が気持ち良さそうに寝ていて
足元では《キリット君》が甘えているので動けない
私は後ろに《ジャック》がいることを気付かせようと、 「《虎丸》ー!」 と呼んだ
《虎丸》はこちらを振り向いたが、後ろの《ジャック》にはまだ気付かない
《ジャック》は茂みから出ると、ボスらしくこちらにガンを飛ばし始めた
《オッドアイタ君》も、(ヤバイよ・・) って表情で見詰めている
それから《ジャック》はゆっくりと《虎丸》の方にまわりこみ
(なんか 食ってるべ・・) って感じで覗き込んだ
マズい! 《ジャック》にやられたら《虎丸》なんてひとたまりもないよ
早く逃げて!
ところが・・
まったくその場を動く様子のない《虎丸》
そして更に顔を近づけた《ジャック》の顔を
《虎丸》が・・
こともあろうに 思いっきり殴ったのだ
自分が見つけた食料は誰にも渡さないぞ! って感じで
大ボス《ジャック》を殴ってしまった《虎丸》
その瞬間、私も側にいる野良猫軍団もキーンと固まった
さすがに《キリット君》もじゃれるのを止めて及び腰で私の足の中から目を見開いてそちらを見詰めている
そんな私たちが見詰める中・・
《ジャック》が・・ 振り返った
《ジャック》はこんな顔のまま動かなくなってしまった
あまりに意外な展開に、何がなんだかわからなかったのか・・
それとも相手が子供だから手出しが出来なくて困っちゃったのか・・
なんだか良く分からないけど
それから暫くしたら、後ずさりをして、森の奥に消えていった
その前にもう一度こちらを振り返って・・