パシュパティナートを後にして、ボダナートに向かう
火葬場裏の丘を超え、長閑で景色のいい道を30分も歩けばボダナートだ
しかし
ルナとアンビカがボダナートに行く道はこちらだ、と言ってリングロード方面に歩きだした
私はそちらの道では遠回りだよ! と言ったのだが聞いてくれない
結局、ボダナートに着くまで1時間以上を費やしてしまった
こげな道やら・・
途中、この国には似つかわしくない・・
そして懐かしのハイアット リージェンシーを眺めたりしながら
ようやくボダナートに到着
ここは世界最大級のストゥーパで、チベット仏教の巡礼地でもある
ティハールというのはヒンドゥー教の祭りだ
しかしこのように仏教のひとたちも同じくそれを祝う
ここでは双方の宗教の融合がみられ
互いの宗教を尊重し合う
ヒンドゥー教の人も、仏教の人も、互いの寺院を参る
この国では宗教の違いで争うことは決してない
チベット民族の人々が数珠を持ち、マニ車廻したりしながらストゥーパの周りを時計回りに廻る
ストゥーパの足元では五体投地の準備をする人たちが
ボーダの風に吹かれて一休み ルナがおやつに持って来たパイを食べる
こうしてボダナートを後にする
帰りのタクシーでは・・
ルナたちをラーニ ポカリで降ろし、私たちは一旦ホテルに戻る
タクシーを降り、ホテルに入ったところで、道路から見知らぬ女性に呼ばれた
振り返るとカメラを持った手を掲げている
それは搾りすぎさんのデジカメで・・
タクシーの運転手さんが座席に忘れられたそれに気付き
狭い道ゆえ車を停めて降りられないので
そこを通りかかった女性に あの人に渡してくれ、と頼んだのだった
運転手さん、ほんとうにありがとうございます
かくいう私は・・
パスポートとお金をアンビカのバッグに入れっ放しで帰ってきてしまった
落ち着きのない魔女は、いつも何かを失くし
それは肝心なものであろうが、くっだらないものであろうが平等に失くし
その点でも自分に自信のない私は
それでも妙にお利口さんだから、大切なものは即刻人に預ける
そしてとっても馬鹿だから、預けたものを健忘する
明日返してもらえばいいや・・
自分で持っているより安全なことは確かだ
今日から2日間、ラクスマンの家に泊まる
お泊りの支度をして彼の店へ向かう