ネパール日記  ~ ホテル生活 Ⅳ ~   | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女   


9月8日


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ずっと雨模様だったカトマンズがやっと晴天に包まれた

雨季も終わりに近づいてきたようだ


まじょねこ日記-Fruits
友人が木で熟したバナナと、リンゴを持って来てくれた

果物の美味しさは決して見栄えではない

バナナはものすごく甘酸っぱくて、日本で売られているのとは大違いだ


朝、用事があってデイブとタクシーで出かけた

デイブが、帰りに店に寄ってご飯を食べようと言い出し、ギリンチェに寄った


デイブに支えられ、よっちよっちと店に入って行くと

従業員たちが、半べそ風笑顔で迎えてくれた


そこでモモと大好物のシカルニ(甘めのヨーグルトに刻んだココナツとドライフルーツが入っていて、シナモンパウダーがかかっている)を食べていると・・

デイブがパパイアを買って来て、それを一口大に切り、大皿に盛って魔女の前に置いた


もういいから・・ ほんとうに、もういいからあぁぁぁぁ~!


病院で、カクレル先生が 『いっぱい食事を取りなさい』 と言っていたのが、いまだにみんなの脳みそにこびり付いているとみえ・・


それよかデイブさん、オフィスに戻って仕事をしてください


デイブはバイクで魔女をゲストハウスに送り、やっとオフィスに戻って行った


今日は診察日だ

着替えていると、またデイブがやって来た


魔女 「なに・・」


デイブ 「これから病院でしょ、付き添うから」


魔女 「いいよ、ひとりで行ける! それより仕事はどうした」


デイブ 「大丈夫」


魔女 「今日はオフィスを空にしてばかりじゃないか!」


デイブ 「オフィスの仲間も付き添いに賛成してるんだ」


魔女 「・・」


こうしてデイブに付き添われて病院に


カクレル教授 「おお! 魔女、太ったじゃないか!」


魔女 (ほら言われた・・)


デイブ 「教授のお望み通り太らせました」


カクレル教授 「そうですか、それは良いことです」


魔女 「良かないです! 前より太ってしまいました!」


カクレル教授 「そのくらいで丁度良い」


デイブ 「丁度良いだとさ」


魔女 「ケッ!!」


診察が終わると、デイブはまた魔女をギリンチェに連れて行った


デイブ 「何食べる?」


魔女 「食べる話はもういいから・・ それより仕事しなさいよ」


デイブ 「時計を見てみな、もうオフィスは閉まっちゃったよ」


魔女 「・・」


そこへルナから電話が掛かってきた

ゲストハウスに行ったら、魔女が病院に行ったきり帰って来ないと言われたと言っている


結局ルナとママに、姪のサヨゥリを引き連れたアンビカまで店にやって来て

散々色んな料理を注文し・・ 

それらを魔女の口にぎゅうぎゅうと押し込み、さっさと支払いを済ませて帰って行った


まじょねこ日記-Runa, Ambica and Sayouri
    店内で歌を歌いだすサヨゥリ     まったくうるさい子だ!



食す、ということに深い憔悴感を覚えながらラクスマンたちと話をしていると

奥の席にいた若い2人連れの日本人旅行者がテーブルにやって来て・・


「足の具合はいかがですか?」  


「な・・ なに? 誰?」 と驚く魔女に

「早く良くなって下さい・・」 と、心から心配そうにして声を掛けてくれた


ここではネパール人だけじゃなく、日本人までもがすごく不思議で優しいぞ・・



さて、店も閉まって、もう10時半だよ


魔女 「もう帰る」


ラクスマン 「ちょっと待って、僕たち食事にするから」


デイブ 「魔女も食べるでしょ」


魔女 「た・べ・な・いっ!!」


デイブ 「辛くないよ」


ラクスマン 「魔女も知ってるとおり、僕、辛いものが苦手じゃない・・」


魔女 「うん」


ラクスマン 「最近は辛いものを食べると口内炎が出来るんだ」


デイブ 「だからこのところ、ダルバートには殆どチリを入れないの」


魔女 「それでデイブは仕方なくチリをかじりながらの食事をしているんだね」


ラクスマン 「僕さあ・・ きっと チリ アレルギーなんだよ・・」


いったい何を言い出すんだ・・

ネパール人がチリ アレルギーになったら一巻の終わりじゃん


        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


深夜、デイブがバイクでゲストハウスまで送ってくれた


部屋の灯りをつけたら・・  


まじょねこ日記-House lizard
     今日から一緒に暮らしてくれるネパールの《もりやさん》