11月4日(木)
この日初めて、魔女はラクスマンとデイブより早く起きた
なにせ彼らがおきたのは11時半だったからね
それというのも、重労働の挙句酒を飲み、バカな言い争いをしたからだ
魔女の仕事の間、彼らが部屋をピカピカに掃除し
午後に新婚の家族ちぃが新夫と共にやって来た
心労と新婦(あ・・ 間違えた!)
それというのも、新郎があまりに良い人なので、新婦が心労をかけているんじゃないかと日々心配しているものだからね・・
新郎と新婦にダルバートを食べさせるべく
ラクスマンが台所に立った
ついでに今夜の夕食の分も作って貰った
さて、彼らは先日の結婚式の話で盛り上がり
新郎を巻き込んで、また酒を飲み始めた
そんな中、途中で帰って来た家族②が・・
結婚式で料理を殆ど食べていないことをしつこく嘆き始めた
するとラクスマンがどんなに料理が美味しかったか、とか
様々な種類の料理があってどれも驚くほど美しかった、とか言い出し
魔女もデイブもそれに同調し
家族②をさらに奈落の底に突き落とした
心労(あぁ・・どうしても間違えてしまうなぁ)と新婦は
ラクスマンの作ったダルバートを美味しい!美味しい!と言って食べてくれた
彼らが帰った後
どうもラクスマンとデイブの様子がおかしい
何もかも上の空・・
勘の良い魔女が切り出した
魔女 「まーじゃん・・」
ラクスマン 「おぉ、まーじゃんかぁ!!」
デイブ 「はい、まーじゃんです!」
今思い出したと言わんばかりのラクスマンのわざとらしいリアクションと
待ってましたと言わんばかりのデイブの素直なリアクション
どうして彼らがこのように手ぐすねを引いていたかというと
魔女が 「私はマージャンでは負けない」 と言った言葉に燃えたのだ
とりわけ負けず嫌いのラクスマンに、その言葉は利いた
そしてそれは魔女の思うツボだった
よろしい、 伝授致しましょう
久し振りに雀パイとマットを持ち出し、ルールの説明・・
が、しかし!
これが難しかった
日本人の初心者にも面倒なルールの説明を
麻雀用語を含めて彼らに説明するのは至難の業だ
面倒くさくなった魔女は、取り敢えず何でもありで教えといて、慣れてきたら徐々にノーマルな形に導くことにした
家族②も引きずり込み
自分の配パイを倒して見せながら、何回もシュミレーションをし
だいぶ分かってきたところでいよいよゲーム開始
魔女のみ、しっかりとしたルールで臨み
彼らは本場中国スタイルの何でもありにした
半チャン2回 魔女が勝った・・
ラクスマン 「魔女は良く知ってるから~!!」
魔女 「・・」
ラクスマン 「なんで僕が負ける・・ 魔女は知ってるからだ~」
魔女 「だからメチャクチャたっぷりのハンディーをやっただろうが・・」
ラクスマン 「もっと、もっと ハンディーが必要だろお~!」
こいつ・・ ムカつく
思うツボ、とは言ってみたものの
魔女はやはり初心者相手に勝つのに気が咎め
リーチをかけた時は、どのあたりが捨てると危ない牌かを彼らに通達し
挙句、奴らは自分がツモって来る牌にばかり集中しているものだから
当たり牌をバンバン捨てやがるのを断腸の思いですべて見逃し
仕方がないからツモだけを待って・・
ツモってしまい・・
泣く泣く 「ツモ ・・」 とか言ったのに
然も!
最後の回では、 『一色三順』 をドラ3付きでツモってしまい ゲッ!!
さらに不味いことに親だったので
かなり恐縮しながらその点数を伝えたのにも関わらず
ラクスマンが桁違いの800点分の点棒を渡したから
デイブもそれでいいのかと思って、同じ分しかくれず
それでも黙って受け取った、 というのに・・
このやろお~~!!
ラクスマン 「それで僕はいくら負けたんだ!」
魔女 「マイナス28・・」
ラクスマン 「・・そうか、28円か!」
魔女 「え・・」
ラクスマン 「仕方ない・・ 払ってやるか」
最初に賭け金の説明した時・・
魔女は 「賭けるのは止めよう」 って言った
それでも彼は賭けなきゃつまらない! と言った
ラクスマンは胸を張ってこう言った
「点ピンでオッケ~! 問題な~い!!」
魔女は不安になったから
もう一度その料金システムを詳しく説明したのに・・
人の話・・
ちゃんと聞けやあ~~~~!!
おちょくってんのか われえ~!!
かなりムカついてきたから