探し物 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


mizu 07718  


[ 水玉先生、教室の椅子で寝るのはやめてください! ]

昨日のこと


僕と魔女は朝から一日中仕事だった

しかし、僕は午後の後半、仕事をサボった


魔女は朝からずっと生徒たちに責められていた



生徒① 「魔女先生、展覧会の絵描いた?」


魔女 「・・」


生徒② 「まだ描いてないんだ・・」


生徒③ 「ええ~!! まだ描いてないの!」


生徒④ 「マズいじゃない・・」


生徒⑤ 「どうするつもりなの?」


生徒⑥ 「間に合わないんじゃない?」


生徒⑦ 「私たちには 『早く描きなよ!』 とか言うよね」


生徒たち 「うん、言う言う!」


魔女 「・・」


生徒たち 「ちゃんとやることやりなよ!」


魔女 「うるさいな! やるよ!」


生徒⑧ 「ほんとだね!」


生徒たち 「考えつかないんだったら何かヒントあげようか?」


魔女 (いらね~よ)


生徒たち 「じゃあ、来週出来上がった絵を見るから」


魔女 (先生気取りかよ・・)


こうして生徒たちからの絶大なプレッシャーと遅ればせのバレンタインプレゼントをたっぷり貰って

魔女の仕事が終わった



そして今朝

魔女は起きてしばらくボ~っとしていたが・・

お日様がてっぺん近くになって

突然立ち上がった

やる気だ・・


しかし、お部屋を行ったり来たり・・ 行ったり来たり・・



ジョン ブリアン 「何やってるんだろう・・」


インジゴ 「わかんない・・」



魔女 「あなたたち、シャレコウベ知らない?」


僕  「知らないよ」


魔女 「おかしいわね・・」


家族② 「魔女、この前抱えて歩いてたじゃん」


間族① 「そうだよ、両脇に1個ずつ抱えていたよ」


魔女 「そうだよね・・」


ジョン ブリアン 「このお部屋にはないよ」


魔女 「ちょっとお~!《ジンジン》、下にいる?」


ジンジン 「玄関にいるよ~!」


魔女 「じゃあ、アトリエにシャレコウベがないか見て!」


ジンジン 「シャレコウベって?」


魔女 「頭蓋骨だよ、大きいのが2個と小さいのが1個あるはずなんだけど」


ジンジン 「魔女ぉ・・」


魔女 「あった?」


ジンジン 「誰か来てるよ・・」


魔女 「誰だろ・・」


それで魔女は玄関に下りて行った


魔女 「はい、何か?」


近所の人 「・・・ ドクロ 汗


魔女 「なんでしょう」


近所の人 「あ、あの・・ 町内会費を 汗


魔女 「おいくらです?」


近所の人 「せ、千二百円・・」


近所の人の子供 「お、お母さん・・ 帰ろうよ・・」


魔女 「すぐに持ってきますね」


近所の人の子供 「お母さん、帰ろうよ!」


近所の人 「ちょ、ちょっと待ってなさい 汗


近所の人の子供 「帰りたい! 帰りたいよ!!あせる


魔女 「はい、千二百円」


近所の人&子供 「ダダダダダッ~!!」


魔女 「あの親子、やけに急いでるわね・・」


ジンジン 「凄い勢いで走って行ったよ・・」


魔女 「ところで頭蓋骨は?」


ジンジン 「ごめん、いつの間にかあの親子がいたから、まだ・・」


魔女 「アトリエにもないな・・ もういいや」


ジンジン 「いつもシャレコウベ描いてるしね」


魔女 「憂いを含んだ横顔にしよっと、みんな入室禁止ね!」


僕  「憂いを含んだしゃれこうべって、どんなんだよ・・」



夕方・・

《ユリぼうず》がアトリエのドアに体当たり


魔女 「何よっ、うるさいなぁ」


ユリぼうず 「魔女、ご飯!」


魔女 「あらら、もうこんな時間!」


僕  「わあ!もう描けたの?!」


ジンジン 「早っ!」


魔女 「まだちゃんと終わってないよ」


ユリぼうず 「ふん、ふん・・ この空がもうちょっと・・ 

                う~む、シャレコウベの位置が・・」


魔女 「うるさいよ・・」


ジョン ブリアン 「魔女、出来上がったらこの日記を読んでくれる人たちに見てもらわない?!」


ユリぼうず 「魔女、そうさせていただけ!」


魔女 「・・じゃあ、真っ先に見て貰うかな」


ユリぼうず 「みなさんに嫌われたりして・・」


魔女 「どうしたらいいんだよ・・」


ジョン ブリアン 「見て貰おうよ!」


僕  「そういう事で、皆様、お苦しみに! 

                間違えた・・ お楽しみに!」