年末狂想曲 Ⅱ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


mizutama071018



魔女 「さあ!今日はお部屋を掃除するよ!」


僕  「ああ、こんな散らかったお部屋はうんざりだよ」


魔女 「なに言ってるの!自分たちが散らかしまくったり、騒ぎすぎてゲロを吐いたり、くしゃみの鼻汁を撒き散らしたりしたんじゃないか!」


ユリぼうず 「それを始末するのが飼い主の義務!」


魔女 「たわけた事を・・ 昨日おまえがカーテンにおしっこをかけたのの始末までも魔女の義務か?そうなのか!!」


インジゴ 「それは確かに余計だわ」


魔女 「まったく・・ 部屋掃除の前におしっこカーテンの洗濯だ・・」


ユリぼうず 「よろしくお願いしますぅ~」


魔女 「げっ! カーテン、かなり汚れてる・・ 仕方ない、全部のカーテンを洗うか・・」



ジンジン 「ただいまあ~! ・・なんかよその家みたい」


ジョン ブリアン 「カーテン全部取ったの、洗濯だって」


ユリぼうず 「僕のおかげでお部屋ががきれいになるねえ」


僕  「《ユリぼうず》って、自分に都合のいい性格してるよね・・」


魔女 「洗濯終わった!」


インジゴ 「次はこの散々散らかったお部屋を片付けないとね」


ジンジン 「ひどいお部屋になったものだね」


魔女 「だから・・ 自分たちがやったんだろうが」


ユリぼうず 「だからって僕たちにどうしろって言うんだ」


魔女 「憎たらしい・・」



魔女 「・・・」


インジゴ 「魔女、何見てるの?」


魔女 「カーテン取ったら・・ カーテンレールが汚い・・」


インジゴ 「どうするの?」


魔女 「全部拭く・・」


僕  「お部屋の掃除は?」


魔女 「・・」


僕  「無視か・・」



インジゴ 「やっと終わったね!」


魔女 「・・カーテンレールがきれいになったら」


僕  「今度は何!」


魔女 「カーテンポールの汚れが目立つ・・」


インジゴ 「洗うの?」


魔女 「洗うね・・」


僕  「お部屋はどうするんだよ!」


魔女 「・・」


僕  「無視か!」



インジゴ 「魔女、終わった? わあ、白くなったね!」


魔女 「ポールが白くなったら・・ ポールに掛ける輪っかが・・」


インジゴ 「また洗うの?!」


魔女 「洗うね・・」


僕  「もうお日様がてっぺんを過ぎて行っちゃってるよ!」


ジンジン 「魔女、このお部屋はどうするの!」



インジゴ 「やぁ~っと終わった」


魔女 「ちょっと出てくる」


僕  「どこへ!」


魔女 「・・」


僕  「また無視かよっ!」



魔女 「ただいま~」


インジゴ 「魔女、もう夕方になっちゃうよ!お部屋の掃除をしてよ」


魔女 「あら、ちょっと待って・・ カーテン取ったら・・」


僕  「今度は何っ!!」


魔女 「ブラインドが・・ 薄汚い・・」


ジンジン 「まさか今からブラインドの掃除じゃないよね!」


魔女 「ブラインドの掃除だな・・」


僕  「もお~!! 魔女っ!!」


ジンジン 「もう暗くなって来たよ・・ 

       それが終わったら今度こそお部屋ね!」


魔女 「分かったよっ!」



水玉 「もうすっかり夜だよ・・」


魔女 「あれ・・? ブラインド洗ったらガラスの汚れが・・」


インジゴ 「魔女、お部屋はっ!」


僕  「今日中にお部屋の掃除するって言ったよね!」


魔女 「今、ガラス拭いてるから・・」



それでガラス拭きが終わって・・

やっとお部屋をそうじするのかと思いきや


何を思ったか

突然隣の部屋の紙の戸(障子っていうの!)を窓から取った


それでその紙をびりびりと破きだし

どこかをあさって新しい紙を出して来て、それを貼り付け出した


気味悪いよ

ニタニタ笑って・・


きっとそれが思いのほか面白かったんだろうね

次から次へと戸を外し、バリバリと紙を破きまくって

片っ端から新しい紙を貼り始めた


全部貼っちゃったら

物足りないのか、すっかりそれにハマっちゃったのか

今度は家族①の部屋まで行き、障子を外して

また紙をばんばん破き、新しい紙を張っている・・


こうなったらもうダメだ・・
僕らは、すべてを諦めて散らかったお部屋に横になってしまった


僕らと同じ事を思ったんだろうね
家族②が立ち上がり、夕食の支度を始めた


夜遅くなって

やっと魔女が静かになった


ぴっかぴっかになった窓まわりたちが

お部屋の散らかり具合をより一層引き立てている