ジョン ブリアン
まだ少し鼻水が出ているけど
僕の熱は下がりました
ご心配をおかけしました
それで、僕がへろへろになって眠り続けている間に
《アゾ》 のお部屋が出来ていた
出来ていた・・っていうか
小さめのクマさんもようの布がしいてあっただけなんだけど・・
僕 「これ、なに?」
ユリぼうず 「《アゾ》 のお部屋だよっ!!」
僕 「《ユリぼうず》・・ なに怒ってるの?」
ユリぼうず 「《アゾ》 がお部屋をくれない!」
インジゴ 「《ユリぼうず》 のベッドはもうあるじゃない」
僕 「ところで・・ この猫は誰?」
インジゴ 「・・・??」
ジンジン 「・・・???」
僕 「あのぉ・・君・・ だれ?」
アゾ 「・・・?? ア、ア、アジョ・・?」
涼子 「はあ? 何言ってんの! 《アゾ》 はもっとブスでしょ!」
インジゴ 「そんな、 ブスだなんて・・ でも、ほんとは誰?」
アゾ 「ア、アッ、アジョ・・」
水玉 「確かに 《アゾ》 の臭いではあるよ・・」
僕 「じゃあ、本当に 《アゾ》 なの!」
ユリぼうず 「僕が確かめる!」
水玉 「どうやって?」
ユリぼうず 「近づく」
アゾ 「ウウウゥゥゥゥ~ ゥゥゥ~!!」
ユリぼうず 「やっぱ・・ 《アゾ》 だ・・」
僕 「《アゾ》 ・・ 可愛くない?」
インジゴ 「可愛い!!」
ジンジン 「何があったんだ! 昨日まであんなにブスだったのに! あ・・ごめん」
僕 「お部屋ができたからじゃない?」
涼子 「そんなことで可愛くなるわけ?!」
僕 「それはおかしいね、《涼子》 にはアパートっていう、あんな広いお部屋があるってのにゾンビ顔になってるものねぇ」
涼子 「なによ、その言い方!! 私はいつも可愛いわよっ!」
インジゴ 「ねえ 《アゾ》、私もお部屋に入っていい?」
アゾ 「ド~ジョ・・ ド~ジョォ・・」
《インジゴ》 は猫の間でのしきたり通り、 『あなたの場所にに入らせてね』 の印に 《アゾ》 の頭や顔をいっぱいなめてから、入らせてもらった
僕も 《ジンジン》 もしきたり通りにして入ってみた
《ユリぼうず》 も同じにそうしようとしたら、《アゾ》 が唸ってしまって自分だけ入れなかった
それで、《ユリぼうず》 は苛々して何かに当り散らした
みんなにお願いすることばかりだった 《アゾ》 は
自分のお部屋が出来て
みんなから 「入らせて」 ってお願いをされるようになって
突然可愛い顔に変わってしまったんだ