小さな命のお話し | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女



5月10日、搾りすぎたレモンさんの家に10人位の小学生がやってきました

小さな箱を持って

その箱には産まれたての白黒の赤ちゃん猫が入っていました


子供達は下校途中にまだ臍の緒のついたその子猫を見つけ

それぞれの親に飼ってくれるように頼んだのですが、どこも駄目だったのです

そこで子供達はもらいてを求めて近くの獣医さんに駆け込みました


獣医さんは子供達に言いました


「預かってもこの子を保健所に連れて行くしかないよ」


子供達は泣き出し

なんとかその猫を育ててもらえるところはないのか、と相談をして

搾りすぎたレモンさんのところにやって来たのでした



搾りすぎたレモンさんはその子を受け取りました

わずか10センチの産まれたての赤ちゃん猫


搾りすぎたレモンさんは仕事で忙しかったりするので

娘さんのららママが主に世話をすることになりました


《コモちゃん》 という名前もつけてもらいました


ららママは片時も離れず世話をし続け

子猫は大きな声でミルクを欲しがって鳴きました


昼も夜も3時間置きにミルクを飲ませ、おしっこやうんちもさせ

可愛がり・・ 心配し・・ 可愛がり・・ 心配し・・


どんな性格の猫になるのかな・・

どんな目の色してるのかな・・

そんな話もしたね


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母親から免疫の入ったミルクをほとんどもらっていない子猫は

5日ほどたった頃、鼻を垂らし食欲も失くしました

あの大声も弱い声に変わってしまい・・


ららママは獣医さんに飛んで行きました

しかし、あまりに小さすぎて治療には限界があります


ららママは一日中子猫を抱いて暮らしました


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その夜、《コモちゃん》 はくるまっていた赤いタオルから這い出て

いっぱい鳴いて、ららママとお話しをしました


5月17日に日付が変わって 《コモちゃん》 はネバーランドに旅立ちました

小さな命がこうして終わりました

とっても、とっても短い命でした・・



それでもね

この1週間は、不安で、淋しくて、空腹で、ちっちゃい体で寒い夜を過し、母親を求めて泣き続けることはなかったでしょ

暖かいタオルにくるまれて、いっぱい愛されていたんだからね



《コモちゃん》 にお願いがあります

ネバーランドで同じ白黒模様の 《今日ちゃん》 に会ったら

「いつまでも忘れないから」

と魔女と魔女の家族と猫軍団が言っていたと伝えて下さい


そして天国で待っている猫たちといっぱい遊んでね

この世では遊ぶ時さえも持てず

目も開かないうちに逝ってしまったのだから