星とたんぽぽ

青いおそらの そこふかく、
海の小石の そのように
夜がくるまで しずんでる

昼のお星は 目にみえぬ
みえぬけれども あるんだよ
みえぬものでも あるんだよ

ちってすがれた たんぽぽの
かわらのすきに だアまって
春のくるまで かくれてる

強いその根は めにみえぬ
みえぬけれども あるんだよ
みえぬものでも あるんだよ

          金子みすゝ゜

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


先ほど、にほんごであそぼでやっていた。
ちびっこも見ていて急におとなしくなった。

このフレーズ
「みえぬけれども あるんだよ」
「みえぬものでも あるんだよ」

この言葉が好きでした。いつ聞いても彼女の詩は心やさしい。
TVを見ていると汚いことばづかいや、暴言を吐いたり
残酷なニュースや、辛いニュースを多く目にします。
そんな中、久しぶりにやさしさを感じられた番組に感謝です。

みすず 本名テルさんは、26歳の若さでこの世を去りました。
ご主人にもお子さんにも恵まれたが、その心中はいかに?
夫に試作を禁じられ500あまりの童謡詩を丹念にノートに
書き綴ったそうです。
不治の病に襲われ自殺をはかったこともあった?とか・・・。
私には相当の我慢を強いられてきたように思えます。
昔の女性、やまとなでしこ、そのものだったのでしょう。
それだけに、心と繋がる詩がとても多くみられます。

ヨガも心と体をつなぐ、自然界と繋がる。
穏やかなこの詩とも、つながったわたしです。