空域のクラス分けについて。


空域は主に4つに分けられる。

FIR(飛行情報区)---公海の上空 or ICAO加盟国の領域上空
ICAO非加盟国の上空
公海の一部上空


ほとんどがFIR(飛行情報区)であり、それぞれの国で担当のFIRが決まっている。

日本は福岡FIRを担当しており、ICAO付属書とPANS類の規定とJCABの業務処理規定に基づいて運営される。



福岡FIRはクラスA~Gまで設定されていて、G以外は管制空域、Gは非管制空域となっている。


管制空域は以下の4つに分類される。
1.航空交通管制区
2.航空交通管制圏
3.航空交通情報圏
4.洋上管制区

1の航空交通管制区には進入管制区、ターミナルコントロールエリア、特別管制区がある。


管制空域内を飛行する計器飛行方式の航空機は承認を得てから飛び、指示に従わなくてはならない。

VFRの場合は特別管制区と航空交通管制圏内にある時は連絡をし、指示に従う必要がある。

ターミナルコントロールエリアにいる時は管制機関に連絡し、アドバイザリーを受けることが望ましい。




航空交通管制区は、平面的にはQNH適用区域境界線の内側すべての区域で、上限は無く下限の高さは4種類に分かれている。

①管制圏上空は管制圏の上限高度
②IFRの進入方式、出発方式が設定されている飛行場の標点を中心とする半径36kmの円内は200m
③進入管制区が指定されて、②の区域外で、標点から半径72kmの円内は地表もしくは水面から300m
④②にも③にも該当しない区域は地表もしくは水面から600m


管制区はFL290以上はクラスA、特別管制区はクラスBやC、それ以外はクラスEになる。


今日はここまで。