【ジャックフロストと豆の木】
とあるイマジンな世界に、ジャックフロストのジャックと
その母親が住んでおりました。
貧しいながらも幸せに暮らしていたのですが、
母親が倒れてからというもの、
食べるものにも苦労してしまうようになっていたのです。
Mother Coppe:「ジャックや・・・お母さんが動けないばかりに、
辛い思いをさせてごめんよ。
生活費をどうにかしないといけないから、
そこの牛(ミノタウロス)を
市場で売って、お金にしてきておくれ。」
Jack Frost:「ぅん。ママわかったホー。
おいら、ちょっくら市場へ牛(ミノタウロス)
を売りに行ってくるホ。」
Mother Coppe:「そうかい、そうかぃ、お前はいいこだねぇ。
それじゃぁ頼んだわよ。」
Jack Frost:「まかせろホ。
こんなことくらいランタンを倒すのと同じくらい
朝飯前だホ。」
Mother Coppe:「くれぐれも道草はしないでおくれよ。
あと・・できれば高く売ってきてちょうだい。」
Jack Frost:「まかせろホ。たんまり荒稼ぎしてくるから、
戦艦(大船)に乗ったつもりで
おとなしくまってるホ。」
そういうと、ジャックは母親に言われて牛を売りに市場へと
向かうのでした。
しかし、市場への道中のことです。
Jack Lanthanum:「ヒーホー、よ~~きょうだい!元気にしてたか。」
Jack Frost:「おいらはお前と兄弟になったつもりはないホ、
いまから市場へこの牛(ミノタウロス)
を売ってマッカにしないといけないから忙しいのだホ、
邪魔しないでくれないかホ。」
Jack Lanthanum:「実はな兄弟、おいら不思議な豆を入手したんだ。
なんでも超速成長の豆らしくってよぉ。
この豆を植えれば、いっきに大金持ちになる
らしいってよぉ。でもおいら、
農作業は苦手だからよぉ。
できれば兄弟にゆづってやってもいいんだが・・・
無料(ただ)ってわけには
いかないんだよなぁ。」
Jack Frost:「んんん。ヨホ~。
その豆で大マッカ持ちになれるのかホ?
オイラ農作業くらい簡単だホ。
もらってやってもいいけども、いまおいらは1マッカも
持ってないからあきらめろホ。」
Jack Lanthanum:「あ~ それならこうしようぜ兄弟。市場へその牛を
売りにいくんだろ?その牛がマッカに
なるわけだから、そのマッカのかわりに
おいらの豆を兄弟に先にわたしておこう。
そうすれば、兄弟は大金持ちになれるし、
市場へいかなくてもよくなるわけで、
万々歳じゃないか?」
Jack Frost:「ん~~ よくわからないけど、
市場へいかなくても大マッカ持ちになることができる
のなら交換してやってもいいホ。」
Jack Lanthanum:「お~~け~~ お~~け~~。
さすが物わかりが早いな兄弟は、
それじゃこの豆を植えてくれ。
おれはこの牛をもらっていくからさ。
それじゃぁ大金持ちになれよ。あばよ~~」
こうして、胡散臭いランタンに出会い、
豆と牛を交換してしまうのです。
市場へいかずに大金持ちになれたと思った。
ジャックは意気揚々と家路に向かうのでした。
しかし、
Jack Frost:「ただいまホ~。今帰ったホ~。」
Mother Coppe:「おや、早かったわね。
それで、どれくらいで売れたのかい。
みせておくれ。」
Jack Frost:「ん~~。マッカはまだないホ、
でも、大マッカ持ちになる豆と交換したから、
もう少し待っておくれホ。」
Mother Coppe:「ジャック・・それはどういうことかぃ・・
よく説明しておくれ。」
Jack Frost:「めんどくさいけども、かくかくしかじか、
上の文章を見てみるといいホ~。」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160902/12/majinhinako/fe/ed/j/t01940219_0194021913738317832.jpg?caw=800)
Mother Coppe:「お~~まいが~~~。
な~~んてこったい。まったくあんたは、
騙されやすい子だね。
それでこの豆と牛を交換しちまったってことなのかぃ。
あきれて物が言えないわよ。
え~~い 胸糞わるいわ~~
こんなもの~~。(ポ~~イ)
ランタンめ~こん畜生~。
会ったら風穴あけてやるんだからぁ~。」
話を聞いてブチ切れた母親は、豆を庭に捨ててしまいましたとさ。
Jack Frost:「ホ~~、おいら騙されたのかホ~。
ショックなんだホ~。」
その夜は大雨になり、そして夜が明ける頃には雨は止み、
翌日、驚いたことに、豆は巨木へと成長していたのでした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160906/12/majinhinako/63/1b/j/t02200353_0238038213741655194.jpg?caw=800)
Jack Frost:「ホ~~、たった一晩でこんなにでっかくなるとは
驚きだホ。あいつの言ったことは本当だった
ということだホ。」
Mother Coppe:「でもこれをどうやってお金にかえることが
できるのよ。
豆を売れとでもいうのかしら?」
Jack Frost:「なんだかこれを登っていくと、
何かわかるかもしれないホ。
ちょっと登ってみてくるホ。」
そういってジャックは豆の木を登っていくのでした。
第1部 終了