テレビでびっくり!今どき質屋の役割 | お香屋・筆もじ屋の真仁堂(まじんどう)店主田中仁美の徒然~愛知県岡崎市より気ままに発信中~

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愛知県岡崎市からお香と筆文字屋の店主が日本のこと、香りのこと着物のこと等々、日々の暮らしの中での楽しいを大切に、気の赴くまま徒然に綴っています。岡崎市/西尾市/刈谷市等西三河や東三河/名古屋市など尾張エリア
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数あるブログから見つけて下さってありがとうございます。

毎度、愛知県岡崎市のお香屋・筆もじ屋『真仁堂~majindo~』店主の田中仁美です。

 

 

昭和まで盛んだった「質屋」知っていますか?

 

先日、テレビで放送された今どきの質屋の特集に見入ってしまいました。

 

売るのが前提の質屋。

 

それぞれの事情が…っとナレーションが入ってましたが、人間模様が垣間見える特集でした。

 
 

時代と共に共に変化していった質屋。

 

7月8日(しちや)が質屋の日なのだとか。 
 
 

質屋の歴史の始まりは、かなり古くまでさかのぼるそうで、今から700年以上前の鎌倉時代、すでに質屋は存在していたようです。

 

貨幣経済が発展を遂げる中で、”質屋”という商売が生まれます。

 

庶民へ地方の領主が担保付きの貸付をしたことが、日本における最初の質屋システムの雛形なのだそうです。(その当時は「土倉(とくら)」といわれていたそうです。)

時代が進み室町時代になると、質屋の位置づけが変化し、この頃の質屋は、庶民からすると金融機関のような役割をもつようになったそうです。

今のように”質屋”と呼称されるようになったのは江戸時代から。

 

質屋が飛躍的に数を増やすとともに、「土倉(とくら)」から「質屋」へと名前を変えたと言われています。

1960年代、戦争が終わり、日本の経済は強烈なインフレに襲われますが、質屋はその時代に隆盛を極め、貴金属、着物、時計などを担保に、小額のお金を貸し付けました。

質屋業者は高い価格で質流れ商品を販売できたため、インフレによって物価が上がり続けていたことも質屋側に有利に働いたため、このビジネスモデルは瞬く間に広がり活性化しました。

しかし鎌倉時代から庶民金融の主力として順調に繁栄していた質屋ですが、1970年頃に団地金融と称される消費者金融やサラリーローン(サラ金)が起こり、無担保・無保証人で一般市民に融資を行うことが可能になったため、質屋が苦境にたち、店舗数もかなり減ったようです。

「担保をとってお金を貸す」という質屋のブレることのないスタンスが、再び注目を浴びるようになったのは、返済能力を超えた金額を簡単に借りられる消費者金融のシステムや、利息の存在はしばしば問題視されたためではないでしょうか。(過払い金が~など、テレビやネットなどでも目にします)

 

質屋は「お金を返済しなければ商品が質流れする」という仕組みのため、消費者金融よりもずっと堅実なビジネスだと投資家などからの再評価もうけているようです。

現在の質屋は貸付事業が主力だった頃から業態を変化させ、ブランド品や貴金属品を安く買えたり、不要なものを買い取ってくれる店と言うものになっていますが、それは質屋が時代の変化や逆風を上手に乗り切り、業態変化をして生き残っていった形ですね。



余談ですが、庶民の間の一般的な金融であった当時、質屋通いが世間体が悪いとの思いから、「質」と「七」(しち)を掛けた「七つ屋」「セブン屋」「セブン銀行」「一六銀行」などの隠語が用いられたり、変わった使い方としては、金銭を借りずに金利相当分だけ払って、古美術品などの外部の倉庫代わりに利用されることもあったようです。


そう言えば、テレビドラマで年の瀬だけに使うものや年に一回だけ使うものを質札もって“引き取り”に行って、終わったらまた“預け”に行ってるのを見たことがあります。

 

その時代の質屋の一般的な使い方だったのでしょう。(質屋の店主もはいはいと言いながら奥から出してきて渡してたなーっと思い出し、預けるときもまた来年よろしくと言われ苦笑いしながら新しい質札渡してた・・・)


大阪、京都、名古屋などの関西・中京圏では「ひちや」と発音され、ひらがなで「ひち」と書いた看板が存在します。

 

 

因みに預ける品物「質草」(しちぐさ)ですが、質屋以外でも、「とりあえず、これは質草として預かっておく」などと、「担保」という意味で使われることがあります。某金融系ドラマでも耳にしたことがあるのでは?

 

 

ぜひ機会があればチェックしてみてください。

 

 

 

 

ごく一般的な質屋の流れ

 

 

質屋における質草(品物)は、まず食品や金券類など、それにはできない物が決まっています。

そして、原則的に3ヶ月までの預かりになり、1ヶ月後にその間の利息と共に返済するか、利息のみの支払いで、1ヶ月返済を延長するかの選択になります(延長は2回まで行うことができます)。

借りたお金と利息を返済すれば、質草は返してもらえます。

ただし、1ヶ月ごとの期限に利息が支払えない場合、または預け入れから3ヶ月後の最終期限に元金の返済が行えないと、質草は没収されてしまいます。

この場合、「質流れ」と表現され、借りたお金や利息の返済義務も無くなりますが、元々この質流れしてしまう場合も想定し、質草の価値より小額しか借りられないシステムの為、決して得になることはありません。
 

 
 

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どうぞよしなに照れ

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

皆様よき一日を✨

 

 

 

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