中村うさぎさんこエッセン『愛という病』によれば、女性は自分の求める「地位」をもつ男性に惹かれるらしい。

例えば、カリスマ性を求める女性は男性の持つブランドに魅力を感じ、知性を求める人は高学歴に魅力を感じる。

では一体現代社会においてどんな男性がモテるのだろうか。

イケメンである。

できることならイケメンと付き合いたいとほとんどの女性は思っているだろう。それをあまり大声で言えば周りから非難轟々なので、口には出さず胸の奥底で燻らせてる女性も多い。

基本的に、男女交際においての容姿は、その人と横に並んで恥ずかしくないか、自尊心は傷つけられないかという判断材料になっている。

見てくれが悪い醜男はスタートラインにすら立たせてもらえない。世知辛い世の中である。

そして、その基準を満たした上でプラスアルファの高揚感を与えてくれるのがイケメンなのだ。周りへの優越感と言い換えてもいい。

ではそれはなぜか。

世に言うイケメンとは、色白で髪はサラサラ、目は大きかったり切れ目であったりする。そしてゴリマッチョよりも細身。(細マッチョの筋肉要素や低音ボイスは男性としての象徴なので余所に置いておこう)

なんと、このことは全て女性に当て嵌めても成り立つではないか!

つまり、女性は彼氏に自分の容姿の願望欲望を満たし、またはコンプレックスを埋めてくれる「地位」を持つ者をイケメンと称し欲しているのだ。

一昔前とは違い、顔が濃く筋骨隆々の三島由紀夫のような男性ホルモンむき出しの男性がモテる時代は過ぎ去り、女性に内在する外面的欲求を満たせる男性の時代がやってきたというわけだ。

種の存続よりも自己に目覚めたこの現象こそ少子化の本質なのではないだろうか。