メモ【影山未来】5/14 | Majik Words

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大好きな未来くん、キノコこと公安東雲教官、
スイルム桜汰くんと英介さん、吉恋いっちゃんとりっちゃん、
特捜瑛希くんなど二次小説や乙ゲーなど大好きなことについて
気ままに書いてます

ワンライUPの続きです。

 

 

 

 

 

「○○ちゃん、こんなところに呼び出しちゃって…どうしたんだろう?」

 

僕は○○ちゃんの会社の側までやって来ていた。

 

「そろそろ20時か…もう来る頃だよね」

 

実は今朝○○ちゃんが出勤したあと、ドアにメモが挟まっていた。

 


『今日20時○○で待ってます』

 


ただそれだけ書かれていて、名前も書かれてなかった。

 

(でも、あの字って絶対○○ちゃんの字だもん!)

 

僕は迷うことなく指定された場所に来た。

 

「でも、デートならデートって言ってくれたらいいのに」

 

こんな誘われ方もたまにはいいか、なんて思っていると知った声に話しかけられる。

 

「おい、未来!なんでお前がここにいるんだよ!?」

 

「あれ?ゆづくん!?僕は待ち合わせだけど…ゆづくんは仕事か何か?」

 

僕は普通に聞いたつもりだったのに…

 

「ま、待ち合わせって…○○とか?」

 

(ゆづくん、なん戸惑ってんの?)

 

「そうだけど?」

 

「そ、そっか…やっぱり未来も一緒か…」

 

最後のゆづくんの言葉は聞えなかったふりをする。

 

(やっぱり僕も一緒ってなに?)
(どうしてそんなこと、ゆづくんが言うわけ?)

 

「ゆづくんはどうしてここに?」

 

(こうなったらゆづくんがどうしてここにいるのか聞いてみよっと!)

 

「お、俺か!?俺はま、まあ…あれだ。俺も待ち合わせに決まってんじゃん!」

 

(げーのーじんがこんなとこで待ち合わせって…)

(嘘ってバレバレなんだけど)

 

「ふーん…そっか。ねえ、誰と待ち合わ…」

 

「おや、未来に悠月じゃないか?」

 

「あ、兄き!?」

 

(皐月さんまで…なんなの、一体!?)

 

「皐月さん、どうしたの?こんなところで」

 

「いや、私はここでちょっと待ち合わせを…」

 

(皐月さんまで待ち合わせって…)

 

「兄きもかよっ!?」

 

「『も』ってことは悠月も待ち合わせなのか?」

 

「ま、まあな…」

 

(本当に一体なんのいたずらなんだろう…)

 

「みんな揃って、珍しいね」

 

「ち、千早さん!?」

 

千早さんまでもが同じ場所に同じ時間に揃った。

 

「みんなで出かけるのかい?」

 

(もう、こうなったら…!)

 

「千早さんは誰かと待ち合わせ?」

 

「あ、ああ…そうなんだ」

 

(なに、これ!!)
(たぶんこうなると、また一人来るんだろうな)

 

みんなの顔を見ると、同じことを思っているようだ。

 

「次はノエルか?それとも遼一か?」

 

「……なに、俺のこと、呼んだ?」

 

「はっ!?お、お前!!背後から突然声出すなって!!」

 

「ああ…ごめん。みんなが楽しそうに集まってたから、つい」

 

(ついって…ノエル……)
(これは絶対ノエルも待ち合わせに違いないよ)

 

「ノエルも待ち合わせかい?」

 

千早さんが僕が聞きたかったことを聞く。

 

「うん。20時にここで待ち合わせ」

 

「ノエルもかよっ!?」

 

「それに、20時にここっていうのも、私と同じですね…」

 

「私と同じって、皐月さんも俺と同じ?もしかして千早さんも?」

 

「ああ、みんな同じみたいだね」

 

(ちょっと待ってよ!)

 

僕も20時に待ち合わせ、ゆづくんも他のみんなも同じ。

 

(それに…)

 

ゆづくんの言葉から考えれば、どうやら○○ちゃんが関係しているらしい。

 

「ねえ、みんなは誰と待ち合わせしてるの?」

 

「えっ!?」

 

みんなが一斉に言葉に詰まった。

 

(ふーん…僕には言えないってこと?)
(確実に○○ちゃんが関係してるってことだよね)

 

「なに?答えられない人と待ち合わせなんだ~?」

 

「そっか、じゃあ…どうして待ち合わせしてるの?」

 

「お、俺は美味いイチゴジャムの土産があるっていうから…」

 

「私は相談したいことがあると言われて」

 

「俺は最近疲れ気味だから、自分でできるマッサージを教えて欲しいと言われてね」

 

「俺は取材」

 

(っていうか、なに、それ!?)
(みんなして、僕に罰が悪そうに言っちゃって!)
(やっぱり○○ちゃんと待ち合わせしてるってこと?)

 

「ちょっと!みんな、どういうこと!?」

 

ワケがわからない僕がみんなに詰め寄ると

 

「あははははっ」

 

……笑い声が聞えた。

 

「面白いねえ」

 

「ちょ…っ!!遼くん!?」

 

「なんだよ。遼一も待ち合わせとか言わねーだろうな?」

 

「違う…とも言い切れないねえ」

 

遼くんはまだ笑いが止まらないのか、くくっと喉を鳴らして笑いながら答える。

 

「言い切れないってどういうこと!?ちゃんと説明してよね、遼くん!!」

 

僕は遼くんに詰め寄る。

 

「まあまあ、実はお前ら、ここに来たのはメモ受け取ったからだろ?」

 

「そうだけど?」

 

「ここに20時に来てって」

 

「ああ」

 

「悪いな。あれ、出したの俺だ」

 

「はあっ!?だってあれ、○○の字だったじゃねーかっ!?」

 

「ちょっと!ゆづくん!?やっぱり○○ちゃんと待ち合わせてるつもりだったんだ!?」

 

「あっ!!」

 

ゆづくんだけじゃなく、みんなの顔をみるとこれもまた、同じだった。

 

(やっぱりみんな○○ちゃんと約束してるつもりだったんだ)
(なんか怪しいと思ったんだ!)

 

「まあ、こいつらに怒んなさんなって。あれは○○に頼んで俺が書いてもらったもの」

 

「どういうことだ?遼一」

 

「次の話の中で、数人の男が一人の女と約束し、鉢合わせする場面があってな」

 

(……なに、嫌な予感しかしないんだけど)

 

「一人の女からそれぞれが名前も書いてないメモをもらい、同じ日・同じ場所・同じ時刻に待ち合わせをする。名前は書いてないが字で女が誰かはみんなわかってる。でも、メモには『絶対に誰にも言わないで』と書かれていたら…どんな反応をするかを見たかったってわけだ。で、○○にメモを書くのを手伝ってもらった」

 

「じゃあ遼くん、○○ちゃんは?」

 

「ああ、来ないな」

 

遼くんのその一言でみんなが文句を言い出す。

 

「ほんっと、信じらんねー!」

 

「なに、お前だって現に○○の字とイチゴジャムっていう物欲に惹かれて来たんじゃないの」

 

「そ、そうだけど…」

 

「それに、皐月さんの場合、強いて言えば『相談を受ける』っていうことによる『名誉欲』ってやつか」

 

「べ、別に私はそんな…」

 

「遼くん、今日のお返しはたっぷりとさせてもらうからね?」

 

「おー怖…未来は完全に『独占欲』ってやつだな」

 

「ふんっ!当たり前でしょ!○○ちゃんは僕のものなんだからっ!!」

 

「出たよ。未来の『○○ちゃんは僕のもの』発言…」

 

「もう、何とでも言ってて?僕、○○ちゃん迎えに行こうっと!!」

 

遼くんのいたずらのことなんて既に忘れたみたいに、みんなが後ろではやし立てていた。

 

(いいんだ、別に!だって○○ちゃんは誰がなんて言おうと僕のなんだから!)

 

突然遼くんがもたらした○○ちゃんのメモで、僕は独占欲を丸出しにさせられたんだ。