カレは東雲くん2 東雲歩 恋人は公安刑事 | Majik Words

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大好きな未来くん、キノコこと公安東雲教官、
スイルム桜汰くんと英介さん、吉恋いっちゃんとりっちゃん、
特捜瑛希くんなど二次小説や乙ゲーなど大好きなことについて
気ままに書いてます



書き始めていくと、東雲くんがどんどん腹黒な高校生になっていき、まるで『オオカミ少女と黒王子』佐田くんのような黒さになっていってしまったので…

なんだかコメディのようにしかならない気がして、そっちの2はお蔵入りに。

仕切り直して、いろいろとどんなこと、書きたいかなぁって思ってたんですケドも…

やっぱり高校生の頃っていう時間を一緒には過ごしてないワケでして、その高校生の時にしか味わえないことってなんだろうと。

そうなるとやっぱり淡い恋心ってやつですかねwww

だとすると、めちゃ腹黒はやっぱダメだと思い、高校生の東雲くんは腹黒さ薄めになりました。


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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



次の日の朝、鳴子と私がいつものように教室で話していると

「おはよう、○○さん」

窓越しに廊下から聞こえた声。

名前を呼ばれて視線を上げると、窓枠に肘をついて私の方を見る東雲くんがいた。

「お、おはよう。昨日の火傷、大丈夫?」

「そのことなんだけど。頼まれて欲しいことがあるんだけど」



……その日の放課後。

『頼まれて欲しいことがあるんだけど』と言われて頼みを聞くことになった私。

手には山積みのプリント。

「ちょっとは手伝ってくれても…」

「だって、キミ、『なんでも聞くから!』って言ってくれたよね?」

今日一日、ずっとこのやり取りを交わしてる気がする。

実はあのあと、コーヒーをこぼした時に言った私の言葉を理由に、スキーで両手首を骨折した黒澤さんの代わりの雑用を頼まれてしまったのだ。

しかも、黒澤さんの腕が直るまで、という約束で。


どれだけ早く見積もっても、1ヶ月はかかるよね、これ…


実際に雑用ばかりなのだけど、生徒会の資料の整理や印刷、こうやってプリントやファイルの山を運んだり…

思っていたよりも雑用が多かった。

「ごめんね、こんなこと手伝わせて。透が骨折なんてするから」

「そう思うなら、少しは手伝ってくれてもいいの…」

「えっ?何か言った?」

東雲くんが笑顔で私を見る。


……絶対ワザとだ!


今日一日一緒にいて、かなり私の印象は変わった。

いつもどんな女の子にもにこにこしてるイメージだったカレが、実は意地悪だったと知ったのだ。


みんなこの笑顔に騙されてるなんて

本当は意地悪なんだってば!


笑顔の東雲くんに、私も負けじと笑顔で

「ううん、何も!」

と答えたけれど、絶対に引きつっていたはずだ。


この笑顔に騙されちゃダメ、本当は意地悪で優しくないですよ~


心の中で訴えつつも

「このプリント、生徒会室に運べばいいんだっけ?」

「ああ、うん」

少し言葉を交わしたあと、お互い元々仲が良かったわけでもないし、話すことがない。

なんとなくお互いが無言で並んで放課後の廊下を黙って歩く。

いつも鳴子と話してばかりいるからか、この時間が耐えられず、ふと隣にいる東雲くんに目をやった。


ああ…キレイ


茜色に染まった夕日を浴びた東雲くんの横顔。

白い肌に茜色の夕日が映えて、整った顔立ちがその肌に影を作っていて。

長い睫毛は影を落とし、物憂げな目に、少し透けて普段より柔らかそうなサラサラの前髪が少しかかって。


他の女の子が好きになるのもわかるなぁ

これで本当に優しかったら、確かに好きになるかも


憧れではあっても、実際に何も知らなかったワケなのだから、黒澤さんの代わりとして一緒にいる今、そういう要素があったら本当に『好き』になってしまうかも、なんて思ったりして。


あ、でも…意地悪なんだった!


思わず見とれてしまって忘れるところだった!と思っていたら、急に目の前の視界が開けた。

「本当に重いなら重いって言いなよ」

「え?」

私の隣でプリントの半分以上を持った東雲くん。

「手、赤くなってる」

言われて初めて自分の手を見ると、確かに真っ赤になっていた。

「……気付かなかった」

最初は意地悪で手伝ってくれない東雲くんに、意地になって必死で運んでたからだけど。

……まさか、途中からは東雲くんの横顔に見とれてて、自分の手が痛いことに気付いてなかった、なんて言えるはずがない。

その上、さっきまで意地悪だったクセに、人の手が赤くなってることをちゃんと見てくれていて、気付いてくれてたなんて…


プリントだって、こういう時にはちゃんと持ってくれるなんて…ズルい


「バカ」


前言撤回!


「バ、バカって言われなくても!」

「自分のことなのに気付かないなんて、どれだけ鈍感なの?」


私の『バカ』に対する反抗は見事スル―…

やっぱり意地悪じゃん……って、あれ?


東雲くんが意地悪なことを返している間に、生徒会室のドアが開いた。


あ…東雲くん、私よりプリントいっぱい持ってくれてるのに

手、塞がってるのに


意地悪なのか、優しいのか…憧れではなく、実際に知った東雲くんはとても分かり難い人だった。


意地悪かと思えば、ちょっとしたとこ…優しいし

いやでも、やっぱり意地悪だし


でも、私は気付いてしまった。

東雲くんを好きになる要素が1つあることに。

分かり難いけれど、分かり難い優しさがあることに。




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