ここ2カ月ほど、防災についての自分の考えをまとめて、「防災の第二歩」として自治会レベルで防災対策を考えるさいのテキスト的なものを作ろうと思いたち、原稿を書いてきました。

B5 本文74ページでようやくある程度まとまりました。どうしてもカラーでないと判別不能な画像や、見やすく色付けしたいページが24ページほどあり、本屋さんに頼むと1部1000円以上になってしまうので、自分で手作りしてはどうかと考えました。

プリンターで刷り、ホチキスで止めて製本テープを張るというもので非売品ですが、1部400円程度でできそうです。ご興味がありましたらこのブログにご連絡ください。

以下サワリです。

 

<初めに>  (一部略)

私の誕生日に発生した東日本大震災が2011年で、その翌年から少しずつ防災に関わるようになりました。防災士の資格を得たのは2016年で、早いものでもう10年。最初は見るもの聞くものがすべて目新しく、なるほどと感心しきり。見よう見マネで防災フェアのお手伝いや埼玉県イツモ防災の講習インストラクターなどの活動に取り組みました。

しかし数年経ってみると、少しずつ疑問が出てきました。備蓄は長期保存食や飲料水を1週間分も保存するのは難しそう。イツモ防災ではまず冷蔵庫の食品から食べようというのですが、主食はほとんど冷蔵庫に入っていません。推奨する在宅避難備蓄品の12品目にはスマホも予備電池も入っていませんし、クルマの燃料もありません。

家具転倒防止では、いまはタンスがないお宅が増えているし、テレビやレンジなど小型家電の固定については説明が弱い。伝言ダイヤルの説明も最初は一覧表を作って一生懸命にやりましたが、今日では誰でもスマホを持っています。SNSならほとんど輻輳(ふくそう)しないようですから、問題になるのは予備電池です。緊急地震速報が流れるのは遠い場所で発生した時ばかりで、どうも本当の緊急には役立たないようです。

 

防災フェアや講座が第一歩なら、この本は「第二歩」です。皆さん自身の安全のために、また地域の防災活動に役立つように、そうした素朴な疑問を解き明かし、無理なく納得できる「ぼちぼち防災」を提案したいと思います。 

 

 

 

 

 

 

再び「仙台・福住町方式 減災の処方箋」(菅原康雄、三好綾子著、2015年) から。

著者菅原氏は福住町町内会長 (1999-)、獣医師。2005年に防災担当大臣表彰 (防災功労者) 受彰という方ですが、42pでこう書いています。

小学校などの公的な避難所は、本当に大変な人のために空けておくように~訓練のたびに周知してきたのですが、これが功を奏し、(東日本大震災で) 住民の多くはご近所同士で声を掛けあって自宅に待機しました。仙台市立高砂小学校へ避難した住民は70名低度に抑えられました。」

 

今では、国でも自治体でも危険ではないところにいる住民には在宅避難を奨励していますが、15年以上も前から公的避難所は本当に大変な人のために開けておこうという指導をしていたのですから、すばらしいことです。

 

私の上尾市の某地区では、防災士協議会会長で自主防災連合会長という方が、避難所が一杯になる前にいち早くみんな一斉に避難しよう、と指導しています。ほぼ避難の必要のない、浸水深50cm未満の住戸が半分以上ある地区に対してです。そして「一人の逃げ遅れも出さない」というきれいなキャッチフレーズを語るのです。適切な指導をするというよりも、カッコよく指導する自分の姿に酔っているのです。なんという心がけの違いでしょうか。

 

そんな防災オタクではなく、菅原氏のような本物の防災リーダーになりたいものです。

最近、上尾市防災士協議会で「防災気グッズに何入れよう」というゲームを学校出前講座などで始めました。埼玉県防災士会の方が始めたものを導入したのだそうです。


私はどうも子どもの遊びに過ぎると感じました。いろいろ考えて、

 ① 緊急避難時に持ちだす1日分程度の備蓄品、

 ② 通勤・外出時の持ち歩き備蓄

 ➂ 避難所へ行くときに持っていく本格的防災リュック

という3種類を考え、とりあえず②は新たに用意しました。➂は何故か以前貰ったものがある、ということを書きました。

 

そしてきょう大宮図書館で「何が起きても命を守る 防災減災 Book」(ゆうゆう編集部、主婦の友社 平成28年=2016) という本を見つけ、めくってみました。

その28pに「非常持ち出し袋はオリジナルを用意」とあり、「非常持ち出し袋は一時的に避難するときに持ちだすもの。だからミネラルウォーターなどは1日分入っていれば十分だと思います。」とあります。そう語っているのはかの防災システム研究所・山村武彦さんです。

 

私がひとりで考えたことが間違っていなかったと、とても安心しました。そして10年前に書かれていたことに今ごろ気が付いた自分が不勉強で恥ずかしいと感じています。しかしなかなかそのように解説している本も講演も、巡り合うのが容易ではないのです。

だから今ごろリュックに詰められるだけ詰めて重さを量る、などという遊びをやってしまう。子どもたちは面白がって詰め込んでしまうようで、その重さを量って、背負える程度にとどめるのが良いと言うだけではまったく不十分です。用途を考えていれば、おなじゲームでもやり方が違うはずです。

 

私は自分の知識経験が不十分なので、上尾市防災士協議会理事のみなさんと一緒にいろいろな課題について検討し、情報交換し、共通理解を作りたいと考えてきました。そのために種々提言もしてきましたが、まったく反応がありません。とにかくイベントや出前講座や災害ボランティアなど「何かやっている、やってみる」ことが最優先で、どんな時にどうしたらいいか考えるなどは後回しです。そんな状態で、子どもたちや市民の疑問にいったいどんな答えをするのでしょうか。防災士がそれぞれ自分の考えでその場その場でバラバラなことを指導するのでしょうか。

 

もっとどんな災害時にどう行動するのがベターなのか、自分で考えるような工夫と手助けができないものか・・・

どなたかご協力いただける方はいらっしゃいませんか?