※今回はいつにも増して

長文になってしまいました。

最後までお読みいただけると

胸熱です。

 

 

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過去のブログで何度かご紹介していますが

マジだみのタヌキ亭主は

大型建築物の構造設計の仕事をしています。

 

今でこそ構造設計者としての地位を

すっかり確立しているタヌキですが

 

若かりし頃は

フランスの建築家レンゾ・ピアノ

(銀座エルメス設計監修)という

建築の巨匠に憧れていまして

構造設計ではなく

意匠(デザイン)設計を目指していました。

 

しかし

吃音持ちで発達グレーのタヌキには

意匠設計者のマストスキルである

コミュ力がほとんど無くて

そのせいで顧客との折衝が上手くいかず

 

その流れから勤め先の部長に嫌われ

20代後半の若さで

リストラされてしまいました。

 

 

ただ、タヌキには

3度の飯より物理が好き

という特性があります。

 

意気消沈するタヌキにマジだみは

「自分の適性のある分野で

建築に関わっていったら良いんじゃない?」

と勧めまして

 

普段はマジだみのアドバイスなぞ応じない

頑固タヌキですが

さすがにこの時ばかりは素直に聞き入れ

物理の権化とも言える

構造設計へ転向する決意をしました。

 

 

とはいえ、大学院では

意匠設計ばかりに注力し

構造設計をあまりやってなかったので、

即戦力になれるはずもありません。

 

 

一応、国立大院卒ということで

奇跡的に構造設計部門のある企業へ

就職することは出来ましたが

耐震における厳しい建築基準法に躓いて

スムーズに図面が描けなかったり

「こんなことも知らないの?」と

新しい上司にがっかりされたりと

惨めな思いをしていました。

 

  

そんなこんなで

タヌキは苦労しながら3年掛けて

構造設計の基礎を身に付けます。

 

 

そうするとタヌキの勤め先は

手のひらを返すように

「意匠を理解する構造設計者」

と高評価を出すようになります。

 

※意匠と構造は相反する性質があり

設計者同士が対立して

作業がなかなか進まないのです。

 

 

適性のある分野を苗床にすると

不器用なタヌキでも

こんなに花を咲かせるのか、と

同業者のマジだみでも感嘆するほど

 

商業施設、病院、

大学などの教育施設、体育館など

設計難易度の高い建物群で

タヌキは己の才能を開花させていきました。

 

 

理系の分野を目指す学生さんの多くは

若かりし頃のタヌキのように

「やりたいこと」がやれるよう

大学受験を頑張ったり

やりたい分野の技術を習得するために

進学先の大学で

日々研鑽されていると思います。

 

ですが、そのやりたいことが

自分に合っているかどうか、

社会に出て

実際にやってみないと分からない。

 

素晴らしい新製品を生み出したり

ノーベル賞モノの発見をする技術者は

メディアできらびやかに報道されるので

それを見た若者も

「自分もやれるんじゃないか」と

期待してしまいますが

 

その陰で

タヌキのように挫折する人間が

実はとても多いのではないかと思います。

 

合わないと感じながらも

勤め先の待遇が良かったり

大きなストレスを感じないのであれば

そのままその仕事を全うして

全然良いと思いますが

 

タヌキのようにリストラされたり

ストレスで病んでしまいそうになったら

「学生時代に何をやったら没頭出来たか?」

「気が付いたら朝になっていたモノは

何だったか?」

という事を思い出してほしいです。

 

もし何か思い当たる事があれば

その延長線にあるのがその人に合った仕事で

 

仮にお給料が少し下がってしまったとしても

人間、合った仕事をやる方が

幸せになるんじゃないかなと

この歳になってつくづく感じます。

 

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タヌキが構造設計を始めて20年。

Googleマップに掲載されるタヌキの建物が

随分増えていました。

 

 

珍しい形の建物だと

ネット記事や建築雑誌に取り上げられるので

マジだみはそれら媒体を通して

タヌキの仕事ぶりを垣間見ていたのですが

 

実際に建物を見に現場に行ったことは

ほとんどありません。

 

 

そろそろタヌキの仕事を

ちゃんと見てみたいな。。。

 

 

ちなみに

マジだみんちから近い場所に

タヌキが設計した建物は無く、

その多くが

電車で2時間掛かる関東某所に

点在しています。

 

なので行くとしたら

半日を費やすことになるのですが

仕事休みの土日祝日のタヌキは

趣味のスポ少コーチ活動に忙しく

 

「建物を見に連れていけ」と要請しても

応じてくれませんでした。

 

しかし

先日マジだみが精神疾患で

2週間ほど仕事を休んだ折

マジだみのことが心配になったのか

タヌキは珍しく有給を取って

関東某所へ

マジだみを連れて行ってくれました。

 

タヌキにも人のココロがあったか。。。

 

 

 

。。。で

やってきました、関東某所。

 

駅を中心に

3ヶ所の建物を巡る予定でして

 

Googleマップで確認すると

何とか徒歩で回れる距離だったので

渋滞を避けるためにも車ではなく

電車でやってきたのですが

 

駅に到着して気が付きました。

 

グーグルマップには

坂道などアップダウンの表示まで

されていないんですよね。。。

 

 

2時間くらいで済むと思いきや

とんでもなく

ゼーゼーヒーヒー言いながら

坂道を上ったり下ったりと

5時間かけてそれら建物を巡り

とても疲れました。。。。。

 

 

ただ、建物自体は

とても見ごたえがありました。

 

ひとつ目は美術館。

ふたつ目は体育館。

みっつ目は小学校。

 

設計したタヌキから直接

建物の解説が聞けるというのもあって

ワクワクしながら

なるほど~と納得しながら

苦労話に同情しながら

マジだみは熱心に耳を傾けます。

 

タヌキはタヌキで

かかあ天下のマジだみに自慢できるとあって

吃音を全く出さず

饒舌に上機嫌にしゃべり倒してくれました。

 

 

そんなワケで

マジだみとタヌキは

幸せなひと時を過ごしたのですが

 

美術館では作品をほとんど見ずに

建物の梁ばかり見上げ

体育館では軒先や非常階段に居座り

小学校では

校門の手前でエントランスの屋根を

指差ししつつ腕組みしていたので

 

今考えると

明らかに不審な中年カップルでした。

よく通報されなかったな。。。汗

 

 

というワケで

ブラウザバックせずお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

今日も長文でゴメンなさい。イヒ