早速のタイトル回収ですが

 

MARCH大学3年娘ミニだみは

先週日曜日の朝早く

 

国家公務員総合職試験で

ボコボコにされるために

試験会場である明治大学へ

出掛けて行き

 

そして案の定ボコボコにやられ

満身創痍でマジだみの元へ

帰ってきたのでありました。。。。

 

 

 

ボコられる日の前夜

洗濯物を畳んでいるマジだみのところに

ズカズカとやってきたミニだみが

 

おかーさん!明日の夜、

どこかで待ち合わせして

夜ご飯を一緒に食べよう!と

持ち掛けてきました。

 

ミニだみが

マジだみとサシで外食を誘ってくるのは

珍しくないのですが

それはたいてい土曜日でして

 

午前中バイトから

午後のバレーサークルへ直行するにあたり

途中のランチ代を

マジだみに出させるための

ミニだみのセコい戦略であり

 

急いでランチをかっ喰らって

そのままバイバイするという

バブル時代で言うところの

「メッシー君」を

マジだみは演じさせられているのですが

 

今回の夜ご飯のお誘いは

いつもの便利なメッシーとは違う役割。。。

 

つまり

落ち込んだ自分の話を

聞いてくれるような

「甘えられる母親」の役割を

担ってほしいようでした。

 

 

。。。。試験を受ける前から

KO負けする気満々だなコイツ。。。

 

マジだみは内心呆れてしまいましたが

 

ミニだみにしては珍しく

難関試験の受験を

自ら志願したことは

彼女の大きな成長だと感じていましたから

 

マジだみは

ミニだみのその意気込みを買いまして

おう!何でも好きなモン食いな!と

気風の良さを見せまして

 

その言葉に

ちょっと笑顔になったミニだみは

受験後の夜ご飯だけを楽しみに

9時~18時まで苦戦を強いられる

長丁場の戦に突撃したのでありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや~。。。。

めちゃくちゃムズかった。。。

 

 

ミニだみが予約を入れた

自宅最寄駅近くの居酒屋の席で

ミニだみは長い溜息をつきました。

 

よくわからんけど大変だったね

お疲れさん、とマジだみは

店員さんから渡されたドリンクを

ミニだみに回し、乾杯をします。

 

※マジだみミニだみ共に下戸なので

乾杯はいつもジンジャーエールです。

 

 

国家公務員の筆記試験には

「教養区分」と「専門区分」の2種類あり

今回ミニだみが受けた「教養区分」とは

大学で言うところの

「一般教養」のような存在で

 

英語数学理科社会のような

出題もありますが

 

「総合論文試験」や「企画提案試験」

という形式で

教養や専門的知識を

備えていることを前提とした

論述の出題もあります。

 

さすが公務員の難関試験と

謳われるだけあって

今回の試験内容を

チラと見せてもらったのですが

マジだみには

何が何だかさっぱりわかりません。

 

 

日本語で書いてあるけど

頭の中に全然入ってこない~。。。

 

あれ、この感覚

どっかでも感じたような。。。。

 

 

その既視感の記憶を辿っていくと

6年前の塾の面談での

シーンが蘇ってきました。

 

ああ、あれだ、

神奈川県の公立高校トップ校の

横浜翠嵐の特色検査の問題を見た時だ。

 

中学1年生の終わりのミニだみが

臨海セミナーの標準コースから

難関校受験コースのESCへ

引き上げられる際

 

その面談の席で

塾の先生から見せられた

横浜翠嵐の独自試験の難しさに

マジだみは

ひっくり返りそうになりました。

 

こんなに難しいのを

中学生が解くんかい。。。。。

 

目が滑る、とはよく言ったもので

何度読んでも

全然頭に入ってこない試験問題が

この世にあるんだなぁ、

先生方もよくこんな問題思いつくなぁ、と

 

マジだみは塾の先生そっちのけで

それらの問題を眺めながら

感心したものですが

 

国家公務員総合職の教養問題は

横山翠嵐の独自問題を数倍の厚みにして

それをひねり上げたような印象です。

 

 

。。。まぁ、

国家公務員総合職(官僚)には

生活の基盤となる

新しい法律や仕組みの整備をする

とても重要な責務があるんだから

 

元自民党幹事長の茂木さんのように

一度見たら覚える「カメラアイ」のような

ギフテッド的特技のある人みたく

 

このくらいの問題はさっさと解けるような

超優秀な人でないと

務まらないよなぁ。。。。。

 

 

少し前までの官僚と言えば

東大法の進路の

筆頭でありましたが

 

それは東大法の人が

官僚になって威張りたいから

ということではなく

 

東大法くらいの頭脳集団でないと

我々が安心して暮らせる国づくりが

出来ないのだということを

 

ミニだみの

国家公務員の勉強風景を眺めていて

マジだみは改めて認識させられました。

 

なので、

現在の東大生の官僚離れは

我々の生活を混乱させる

非常事態であり

 

東大生から選ばれるような

官僚の働き方改革を

何としてでも実現してほしいと

願わずにはおれません。

 

 

 

 

ミニだみに話を戻しまして

 

難関試験で

ボコボコにされてきたわりには

ミニだみは意外にも落ち込んではおらず

すがすがしい笑顔を見せながら

目の前に並べ立てた美味しい料理を

モリモリ消化しています。

 

ミニだみになりに

大学1年生から頑張って

公務員試験の勉強してきましたが

 

勉強してきたからこそわかる

国家公務員総合職試験の

圧倒的な難易度の高さに

悔しさというより

尊敬の念を抱いているようで

 

それらを突破して入省する

日本の最高学府の人々を

純粋にリスペクトしていました。

 

 

 

居酒屋ならではの騒がしさに負けじと

声を張り上げるミニだみから

今回の試験の難しさのプレゼンを

たっぷり受けた後

 

マジだみは改めてミニだみに

なぜ今回の試験を受ける気になったのか

聞いてみました。

 

 

ああ、とミニだみは

ジンジャーエールで

焼き鳥を飲み下した後

 

大原の人(公務員専門学校の講師)に

「難しい試験だけど、

来年3月の国家一般の本番のために

練習で受けておいた方がいいよ」って

言われたからさ、と

恬としています。

 

 

なんだ、そういうことか。。。

 

マジだみはてっきり

ミニだみが急に何かに目覚めて

自主的に受けたものだとばかり

思い込んでいたので

ちょっと気が抜けてしまいましたが

 

それでも

面倒くさがらずに

講師のアドバイスに素直に従って

難関試験にチャレンジしてきたことは

これからのミニだみの歩む道を

明るく照らしているように感じます。

 

で、どうだった?

大原の人の言う通り

受けてみて良かった?

 

マジだみがさりげなく尋ねると

ミニだみは大きく頷きながら

 

うん!

全然解けない問題もあって

ちょっと絶望したけど

公務員の試験や会場の雰囲気は

こんな感じなんだって分かったし

 

最初の論文も何とか埋めることが出来たし

数的処理は

意外とできたような気がするし!と

下手は下手なりに頑張った成果を

嬉しそうに報告しています。

 

ふーん。。。

そういや論文試験って結構大変なの?

 

マジだみはこれまでの人生で

試験中に論文を書いたことがないので

その場面の想像が出来ず

何気なく聞いてみたのですが

 

まぁね、試験の一発目が論文で

制限時間は4時間でさ、

4時間ぶっ通しで考えて書いてると

けっこう疲れるよね、

それに論述問題は

午後の試験にも出るしね、と

 

なんてことない顔で答えるミニだみに

マジだみは瞠目しました。

 

 

公務員の試験ってそんなに大変なのか。

こりゃ、試験を受けるのも

体力気力が必須だ。。。。

 

思わずため息が出るマジだみを

ミニだみはニヤニヤしながら

眺めていました。

 

 

ちなみに

公務員試験は

今回の教養区分ともう一つの

専門区分(ミニだみの場合は経済)を突破して

ようやく官庁訪問(面接)に漕ぎつきます。

 

この官庁訪問も

国家総合職試験の場合は

これまた難易度が高く

 

まるで芸能界のオーディションのように

官僚との面談が複数日に渡って行われ、

その場で「お疲れ様でした」と

言われた時点で

不合格確定&帰宅という流れでして

 

複数日一度も「お疲れ様でした」と

言われなかった少数が

その年の合格者となります。

 

 

そんな感じで

単純に頭が良ければいい

というモノではなく

言語化能力を臨機応変に操れる

高いコミュニケーションスキルも

問われるようなので

 

人によっては官庁訪問の準備や

連日の官庁訪問のための

スケジュール調整などに

膨大な時間をかけたにもかかわらず

全落ちしたという人も

珍しくありません。

 

 

 

そんな大変な試験を突破しても

待ち受ける世界は

年収600万円程度のブラック霞が関、

 

しかも相手はろくろく勉強もせず

銀座の高級クラブで散財する

サイコパスな

オッサン政治家どもとあっては

 

最初は

素晴らしい人格の持ち主であっても

ゆがんでしまう官僚もいると思いますし

 

Z世代の東大生ならなおさら

アホらしくて

やってられないだろうなと思いますし

 

実際、

「官僚になったら、

転職せずに一生官僚」という

官僚ワールドの常識を覆すように

若手官僚が次々と霞が関を去っています。

 

 

そんな暗雲立ち込める世界で

ミニだみがやって行けるのかは

知りませんが

 

公務員は首にならないという

「公務員安泰神話」が覆されること含めて

公務員の働き方を是正する動きが

近い将来必ず起こるでしょうから

 

その改革で揉まれながら

ミニだみはミニだみなりの

自分の今生の役割を

見出して欲しいと思います。

 

 

 

それにしても

近年はまれにみる

就活売り手市場で

 

そんなに仕事を選ばなければ

大抵の学生は就職できるという

就職氷河期のマジだみ世代とは

真逆の環境になっていますが

 

そんな環境にあっても

初志貫徹で

公務員への道に進み続ける

ミニだみ。

 

 

公立中学に入学した10年前

 

「高い偏差値の高校に行きたいなら

決して選んではいけない」と囁かれていた

ブラック女子バレー部の噂話を

知っていたにもかかわらず

 

やりたいから、という気持ちだけで

女子バレー部飛び込んでいって

案の定、散々ボコられ苦労してました。

 

 

その苦難の道はまだ続き

今回の試験のように

いつまで経っても

ボコられに出かけているミニだみですが

 

 

他人の評価とは無関係な

自分のマグマの中で

ゆっくりと形成させる「水晶の物差し」を

彼女は10年かけて手に入れたので

 

多少ボコられたとて

水晶の物差しは

簡単に折れないと思いますし

 

その水晶の物差しで

どこまで高く登っていくのか

これからも見守りたいと思います。

 

 

今日もくさくてゴメンなさい。イヒ