マジだみの数少ない友達の中に

理想的な家庭を築いている

A子という女性がいます。

 

A子には、多趣味な旦那さんと

ダンスに励む思春期のお嬢さん、

球技に汗を流す小学低学年の息子くんがいて

 

A子はそこまで体が強くないのですが

日々、彼女なりに

男前な旦那さんをサポートしつつ

お嬢さんや息子くんそれぞれが

やりたい事がやれるよう

懸命に環境を整えている

とても愛情深い人なのでございます。

 

そんなA子の話を聞くたび

マジだみは心が浄化されるような心持ちとなり

 

ああ、こんな人を奥さんにしたなんて

旦那さんはなんて幸せ者なんだろうと

マジだみは旦那さんを羨ましく感じています。

 

 

そんな幸せなA子の旦那さんですが

最近、息子くんの球技に対する

モチベーションの低さが気になるようで

 

何とか息子くんを鼓舞したい旦那さんと

そこまで練習に熱心に取り組めない息子くんと

A子は彼らの板挟みで

ため息をついています。

 

 

旦那さんの気持ちもわかる、

息子君の気持ちもわかる、

A子が悩むのも仕方ないよな。。。と

マジだみはA子の優しさに

思いを馳せていました。

 

 

 

 

クラーク博士が発した

「少年よ、大志を抱け」とは

青少年育成に関わる人なら

どなたでも聞いたことがある

励ましの言葉ですが

 

この「少年よ、大志を抱け」には

色々な解説がついていまして

その中でマジだみが共感するモノの中に

 

「そのように奮い立たせないと

少年はなかなか大志を抱けない」

というのがあります。

 

※逆に女子は

放っておいても勝手に大志を抱くので

小学生のうちに

その膨れ上がった大志の裏にある自己顕示欲を

ボキリと折る必要があります。

 

 

とにかくですね。。。。

外部から見ていても

小学低学年の男子は本当に手がかかります。

 

マジだみの子どもには

男の子がいませんが

町内会のスポ少で預かった男の子達で

 

すぐに不貞腐れたり

目を離すと宇宙と交信し始めたり

ちょっと怪我をしたらママ!ママ!と

泣き叫ぶ男の子を

これまでいったい何人見てきたことか

数え挙げたらキリがありません。

 

そんな男の子たちがスポ少を卒部し

数年経って

ごっつい高校生に成長して戻ってきた時は

これがあの泣き虫小僧か、と

あまりの見違えように

本気で笑ってしまいます。

 

 

一部の天才秀才を除いて

大多数の男の子はヘタレな生き物で

 

なぜそのような

ヘタレ生物になるかというと

「自我」がまだ芽吹いていないからだと

マジだみは感じています。

 

そんな自我が芽吹いていない状態で

いくら親がお尻を叩いたとて

ヘタレ生きものが

親の望む動きをするわけがありません。

 

そんな軟体動物を扱うのは

親御さんとしては

ストレスフルでありましょうが

その分、注意しないといけないことが

あります。

 

それは

「なんで出来ないんだ!」

「そんなことでは負けてしまうぞ!」と

𠮟りつけることです。

 

 

言葉が人を育てる、とは

まさにこのことで

親御さんとしては、出来ない我が子を

成長させるつもりで放つ言葉だと思いますが

 

実はそれは逆の話で

 

「なんで出来ないんだ!」のその叱咤が

出来ないお子さんを作っているのです。

 

 

ではどうすればいいかというと

単純な話、

「よくやった!」「偉かったぞ!」と

褒めることです。

 

そうやって子どもの言動を肯定しつつ、

次にこれが非常に重要なんですが

子ども自らが動き出すまで

「待ってあげること」です。

 

 

 

この「待ってあげること」は

子育てストレスフルな親御さんからすると

拷問にも等しいスキルだと思いますが

 

子どもに自我が生まれた時

その「待ってあげたこと」が

非常に大きな影響を及ぼすことを

 

文武のそれぞれの領域で

優秀な男の子のお子さんを持つ親御さんなら

納得していただける話なのではないかと

思います。

 

 

 

そうはいっても

ただ待つなんてできない、と

仰る親御さんがいたとして

では何をしたらいいのかと申しますと

 

お子さんと一緒に

道具を磨くことでしょうか。

 

 

子どもは親の手の入ったものを

親が考える以上に大切に感じるものです。

 

よく意識高い系の幼稚園で

お子さんの持ち物を

親に手作りさせるところがありますが

あれはとても理にかなった話で

 

不器用であっても

親御さんが縫ったものを眺めることが

厳しい練習に耐える子どもの

心の安定につながると

マジだみはミニだみの部活のフォローで

実感しています。

 

 

マジだみんちの話で恐縮ですが

ミニだみはバレー活動の中で

5年前から同じ腕サポーターを

使い続けています。

 

バレーの試合中

相手からアタックを打たれた時

こちらは「フライング」と言って

床に体をダイブさせて

ボールを拾いに行くプレーをするのですが

 

女性には胸があり

胸が床に激突するのを避けるため

腕から先に床についてしまいます。

 

その時、床と腕に強い摩擦が生じ

腕の皮膚がやけどを起こすので

そのやけどを防ぐために

腕サポートを付けるのですが

 

ミニだみはド根性で

フライングに行くので

摩擦熱で腕サポートに穴が開いてしまいます。

 

 

その腕サポに穴が開くたび

マジだみは刺繍糸を使って

穴をふさいでおりました。

 

マジだみとしては、

新しい腕サポを買うお金がもったいなくて

それだけの理由で、不器用ながら

刺繍糸で縫い合わせていたのですが

 

かなりボロボロになっても

ミニだみはその腕サポを

捨てないんですよね。

 

むしろ穴が開くたびに

おかーさん、縫って―!と持ってくるので

随分物持ちがいい奴だと思っていたのですが

 

最近になってようやく

ああ、なるほど、

コレはあいつに必要なモノなんだな、と

理解するに至りました。

↑ミニだみの腕サポです。

穴をふさぐための刺繍が

どんどん増えていっています。

 

 

マジだみの不器用さをさらしてしまって

お恥ずかしい限りですが

 

子どもへの叱咤激励は

監督やコーチに任せるとして

 

親御さんは

お子さんと一緒に道具を磨いたり

繕ったりする。

 

そんな親の姿こそが

いつか子どもが自我に目覚めた時

 

親を喜ばせたい!と

辛いことにも歯を食いしばって頑張れる

立派な青年になるのではないかと

マジだみは思います。

 

 

 

A子、あなたの子だから

焦らなくても

必ず立派な青年になれるよ。

 

今日もくさくてゴメンなさい。イヒ