前回のブログでは
総合職における文系大学生の就活戦線を
簡単にご紹介したのですが
それらは主に経営企画や営業や広報、
総務などの内勤に関するお仕事で
それらの就活はどの業界でも
似たような取り組みになるかと思います。
一方で
今回ご紹介するのは
マジだみが少々頭を抱える
文系大学生の専門職狙いの就活戦線です。
文系の専門職でも
弁護士や会計士、アナウンサーや新聞記者、
キャビンアテンダントなど
昔からあるお仕事については
狙うべき業種や企業がだいたい決まっているので
就活戦略もそれに寄り添う形で
組み立てられると思うのですが
いわゆるクリエイティブ職。。。
例えばデザイナーやコーディネーターや
プロデューサーやディレクターなどの
カタカナ職業は
営業や上記の仕事とは
全く違う考え方で戦略を立てる必要があります。
一昔前までは
そのようなクリエイティブ職の就業条件は
美大卒業、クリエイティブ専門学校卒や
一部理系卒に限られることが多く
学生は大学受験の時点で
専門分野に特化する進路をたどる必要があり
就活もまた
そのハードルの中で完結していたのですが
そのハードルを思い切り下げたのが
IT業界の台頭です。
2ちゃんねる創設者で有名な実業家
「ひろゆき」こと西村博之さんは
中央大学文学部心理学科専攻という
ド文系の学生でして
昭和であれば
彼のような属性の学生は
普通は営業マン、エンタメ的才覚があれば
マスコミなどに就職していたと思いますが
彼はその進路を取らず
学生時代の頃から
独学でIT技術とご自身の才覚を駆使し
超一流のクリエイターとして
世の中へ躍進していきました。
彼のように突き抜けている人は
珍しいかもしれませんが
それでも
これまでのクリエイターは
専門性が強くて
一般人にはなかなか入れない世界だったのが
IT技術が出現したお陰で
ITツールが手元にあれば誰でも簡単に
クリエイティブな仕事が出来るようになり
結果、文系学生でも
ITクリエイター志望の人が増えまして
その中のひとりが
マジだみの妹の娘、姪だみでした。
そのように
ITクリエイター志望者が増えることは
業界の成長にも繋がりますし、
消費者にとっても便利になるので
喜ばしい現象である一方
その変化は急激であったため
ITクリエイターの就活事情に
ITクリエイター志望学生の新卒就活が
間に合っていないのです。
転職に比べて
新卒の就活が有利であることのひとつに
「新卒カードが使える」ことが挙げられます。
例えば電子応用機器の製造・販売をしている
「キーエンス」という会社は
年収ランキングで毎年1位に輝いていまして
この会社には新卒でないと
入社することが出来ません。
(開発部門は中途採用アリ)
そんな感じで
入社するチャンスは新卒の時しか無い、
という大企業が日本にはまだ多いですから
学生はそのチャンスを逃さないよう
新卒カードを必死に使いますし
市場価値の高い新卒カード
=「高学歴」を得るために
大学受験産業もまた活況を呈しています。
しかし
新卒カードを使って入社するような企業の場合
たいてい新人の配属先は人事が決めます。
つまり、本当は広報の仕事がしたいのに
配属先は総務だった、という
「配属ガチャが外れた」状態になるケースが
当たり前のように見られ
当然
クリエイティブ系の仕事を目指す分野でも
似たような現象が発生する可能性があり
それは
WEBデザインの実務経験を積みたい人にとって
痛恨の痛手なのです。
では、最初から
WEBデザイナーとして採用してくれる
企業を相手に就活すればいい
という話になりますが
そうすると
大学3年生のインターンシップの時点で
WEBデザイナーとしての有能さを
アピールできるような
例えば
難関大学情報学部生や有名美大生など
大学1年次から
自分でガシガシデザインをやっているような
スペックが高い学生しか
内定をもらうことが出来ません。
具体的に言いますと
メルカリやLINEや楽天のような有名企業の
WEBクリエイター就活では
早慶やら多摩美武蔵美やらの高スペック学生が
インターンでしのぎを削っておりまして
姪だみみたいな普通の文系学生であり
大学3年生から
WEBデザイナーの勉強を始めたような
中途半端なスペックの学生は
全く勝ち目がないどころか
インターンにすら参加させてもらえません。
そうすると姪だみは、中小企業で
自分の活路を見出すことになるのですが
中規模の企業ですと
WEBデザイナーの求人を出しているのは
中途採用ばかりで
新卒で採用してくれる企業も
あるにはあるのですが
ネットではなかなか見つけることが出来ず
ようやく発見できたとしても
学歴不問の小さな企業だったりして
正直、
「新卒カード」はあまり
使うことが出来ません。
先ほども書いた通り
IT系のクリエイターになりたい文系学生が
増えているので
彼らが就活しやすいよう
その手の集団就職説明会でも
開催してくれるとありがたいのですが
企業のパイが少ないからか
残念ながら
そういったイベントはまだ存在しないのです。
そんな姪だみを窮地を救ってくれるのが
就活エージェントになります。
姪だみは現在
デジタルハリウッド(通称デジハリ)という企業の
WEBデザイナー通信講座を受けています。
デジハリを選んだ理由は
デジハリ自体がWEBクリエイター育成の
歴史と実績があるのと
講座修了後は
デジハリが就活エージェントになり
就活サポートに期待できるからです。
ただ、今の状態の姪だみは
完全に受け身の状態でして
言い方は悪いですが
デジハリの紹介する企業がブラック企業で
企業知識のない状態で
デジハリの言われるがままその企業に飛びつくと
姪だみは悲惨な目に遭ってしまいます。
そこで、
デジハリが企業を紹介してくれる前に
少しでも自分の頭で考え
その企業の良し悪しを判断出来るよう
デジハリ関係なく自分で企業を探して
クリエイター就活の場数を踏んでみよう、
ということになりました。
。。。。
。。。。
非常に長い話になりましたが
本当は姪だみが、2月末までに
自分で色々考えたり調べたりして
これらの話を持ちかけてくれることを
マジだみは待っていたのですが
動き出すのに
非常に時間のかかる姪だみですので
そのようなことにはならず
3月となり、姪だみ達
新大学4年生(2025年卒)の就活が解禁されまして
マジだみの中で
タイムオーバーになりました。。。。
そんなわけで
マジだみは数日かけてネット検索し
新卒でWEBデザイナーを募集していて
かつ
姪だみの優しい性格を考慮して
あまりブラックではなさそうな企業を
いくつかピックアップしました。
(残念ながら、クリエイティブ職には
全くのホワイトな企業は存在しません)
ノートパソコン画面で
姪だみにこのリストを見せますと
あ!こんな風にまとめれば良かったんだ!と
目を輝かせながら眺めてます。
お、実は自分でも探してた?
マジだみが驚いて顔をあげると
うん、
自分でマイナビとかエンゲージとか
調べてたんだけど、
なんか情報整理ができなくて
自分の中でごちゃごちゃしてた、と
呟いています。
ああ、姪だみは姪だみなりに
色々やろうとはしてたんだな。。。
マジだみは姪だみにこのデータを送り
このデータを自分が使いやすいように
手を加えて
これからの就活整理に使ってごらん、と伝えると
姪だみは早速、
エクセルに貼り付けたリンク先にとび
企業情報を読み込んでいます。
やれやれ。。。。。
やっぱりWEB業界は
素人が業界分析するのは難しいわ。。。
デザイナーのお仕事は
マジだみ自身の経験から
ある程度わかっているつもりでしたが
IT業界は調べれば調べるほど
わからない部分が沢山出てきます。
マジだみも姪だみの就活に合わせて
これから勉強していきたいです。
(多分、マジだみの人生にも
役立ちそうなので)
今日もくさくてゴメンなさい。