少し前の話ですが
神奈川県北部に
「津久井やまゆり園」という
心身にハンディキャップを抱える人のための
支援施設がございまして
その建て替え工事において
マジだみはその一部分の設計を
させていただきました。
津久井やまゆり園という名前を
聞いたことがある人も
いらっしゃるかと思いますが
この施設は数年前
ハンデのある利用者さんが
何人も無惨に◯害されてしまった
悲しい事件の現場です。
心身にハンデのある人を
「不要な存在である」と形容した犯人の言を
マジだみは今でも許すことが出来ません。
マジだみの勤め先の母体は
化学メーカーでして
その化学メーカーが作る商品群の一部に
病院や介護施設や公共施設で
ハンデがある人が利用する為に
開発されたモノがあります。
ただ、その商品単体を置くだけでは
全く役に立たないので
その商品が建物の中で充分に機能するよう
母体の化学メーカーのグループ企業である
マジだみの勤め先が
建築設計の一部をお手伝いすることで
施設利用者さんや介助スタッフが
安全に快適に
使ってもらえるようにしています。
ですので
マジだみ達設計チームが仕事をする時は
利用者さんたちの安全を
最優先に考えることが厳命されていまして
マジだみ自身が設計する時
それらに充分注意するのはもちろんのこと
他の設計スタッフも、仕事中に
気が緩んだり体調不良を起こしたりして
安全ではない設計にならないよう
拙いながらもマジだみが
彼らのマネジメントを行っていて
クソ真面目でドクダミくさいマジだみには
天職のようなお仕事だと
思っています。
そんな仕事を10年以上続けておりますと
仕事のクセが付いたと言いますか
無意識的に
相手の立場になったり
相手の動向を俯瞰して観ることで
物事の仕組みを解きほぐそうとしたり
未来予測を立てて問題解決を考えるのが
日常になっていまして
そんなオタク活動から
マジだみなりの「真理」を
持つようになりました。
その真理は、ありきたりな
フレーズではありますが
世の中に
「いらないモノ」や「無駄なモノ」は無い
ということです。
人間の体が良い例だと思いますが
髪の毛一本から爪の先まで
人間が生きていくために
いらないモノや無駄なモノはなく
皮膚から剥がれ落ちる「垢」ですら
悪い細菌から人間の皮膚を護るために
存在します。
道端に落ちているゴミや糸くずも同じで
一見いらないモノに見えますが
それらは最初
何かの目的で作られたものであり
その役目を終えてから
形態を変えて路上に存在する
というだけにすぎず
いらないモノなら
最初から無ければ良かったのだ、とすると
絶対に困る人が出てきます。
それは人に対しても同じです。
例えば
何かの依存症になってしまい
外に出ることが出来なくなり
自立した生活を送るのが難しい人がいたとして
では、その人が
いらない人かというと
そんなことはなく
その人が歩んできた人生の中で
誰かと出会い
誰かを笑顔にしたり
誰かの助けになったりしたことが
必ずあります。
もしかしたら
出会った人の中には
その人のお陰で人生が大きく変わった人が
いるかもしれませんし
それはリアルではなく
SNSやソーシャルゲームの世界での
出会いだったかもしれません。
心身のハンデを持つ方も同じです。
誰かの介助が無いと生きていけない人、
あなたの笑顔が
誰かの生きる目的にもなると思いますし
あなたの存在が
誰かを大きく動かすことがあります。
マジだみの勤め先で開発されるものは
心身のハンデを持つ人の為に開発されましたが
それはハンデを持たない方にも
大変役立つモノとして利用されます。
施設用に開発されたモノですが
とても便利だということで
個人のご自宅に設置されることもあります。
その商品は現在進行形で
改良が重ねられているので
これからもっと使いやすくなっていくと思います。
マジだみが介護している母が
もっとおばあちゃんになって
体が動かなくなったら
その商品を自宅に設置したいです。
医療業界についても同じことが言えます。
ハンデを持つ方を治療する為に
躍進した医療技術があり
その医療技術のお陰で
ハンデを持たない人も
命を救われたことがあると思います。
マジだみの母もそれで
確実に救われました。
あなたがいるから
私は生きていけるのです。
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ご存知の方も多いと思いますが
ハンディキャップを抱えながら
私達に笑顔をくれる「りおなちゃん」の
動画です。