マジだみの大学2年娘ミニだみの

最近の夜ご飯は

デパ地下のお総菜で彩られています。

 

それらは

小ぶりパック入りの揚げ物でも

1000円以上で売られている高級総菜で

さすがデパ地下の食材だとは思いますが

 

そんなものを

ミニだみの少ない稼ぎで

買えるわけではなく

「フードロス」の観点から

売れ残った商品を

各店舗の方々から頂いているようです。

 

 

ちなみにミニだみは

昨年の秋から

高級焼肉店でバイトをしています。

 

その焼肉店は

渋谷や恵比寿を中心に

銀座や六本木など

都内のセレブが出没しそうな場所に

出店しておりまして

 

予約3ヶ月待ちのような

人気店では無いものの

 

セレブの皆様からは

「今日の晩御飯は、

いつものあそこね」という

日常仕様の位置付けで

気兼ねなく来ていただいているようです。

 

 

その焼き肉店は

お弁当の製造販売もしていまして

ミニだみは最初

デパ地下でのお弁当販売のバイトに

応募したのですが

 

面接時に「ワンオペでの販売」と

聞かされ、ミニだみは

「ひとりでお弁当販売するのは

つまらないですよね」という

失言をぶっこきました。


 

そんな失礼な学生なぞ、普通は

面接で落とされるところなのでしょうが

 

ミニだみの

何を気に入ってくださったのか

面接をしたマネージャーは

募集していなかった

お弁当を作る仕事の方を紹介してくださり

 

芸能界やテレビ局や大学病院など

セレブ業界にいる方々の

ウーバー対応のために

 

ミニだみは

焼肉店の本店キッチンで

松阪牛をひたすら焼くことになりました。

 


 

そんなミニだみが

「つまらない」と言い放った

デパ地下で販売されているお惣菜を

なぜ貰ってくるのかと言いますと


今さらですが

ミニだみ自身が最近、デパ地下で

お弁当販売するようになったからです。



 

今年の3月、焼肉店では

退職したお弁当販売のバイトさんの

人員補充がなかなか出来ず

ミニだみに

お弁当販売の話が回ってきたようで

 


面接時と同じように

つまらないからと断るのかと思いきや 


長年

部活で培った「上位下達」の精神が

発動したようで


「社員さんが困っているみたいだから」と

ミニだみはブラック企業さながらに

朝~昼は本店でお弁当づくり

そして移動、

昼~夜はデパ地下でお弁当販売、と


同じバイト先での

ダブルワークに勤しんでいます。



いくら筋肉スタミナ女子ミニだみでも

そんなに長時間の立ち仕事は

さすがにキツいらしく


ミニだは太ももとふくらはぎを

プロのアスリートとみまごうほど

パンパンに膨らませて帰宅し


「おかーさん、足痛ーい!

揉んでー!」と

マジだみに催促するのでした。



別に

バイト先からダブルワークを

強制されているわけではないので

キツいなら断ればいいのに、と

マジだみは思うのですが


一度引き受けたらやり遂げようとする

体育会系脳筋のなせる技なのか

きつい、きつい、と言いながらも

ミニだみは

粛々と仕事を続けます。



そんなミニだみの性分が

効を奏してるのか

愛想の無いミニだみにしては

バイト先のオジサンオバサンに

気に入られているようです。



特にオジサンに関して


ミニだみは赤ちゃんのころから

自転車に乗っているオジサンが

わざわざ自転車から降りて

近づいてくるほどの

オジサンキラーでして


女の子としてかわいい、というより

無愛想なマメ柴あるいはウリ坊が

地面を鼻でつつくのを面白がる、

みたいな

動物を愛でる感覚に近いと思われます。



家ではゴロゴロするばかりで

親を下僕扱いするミニだみに

腹立を立てているマジだみが


ミニだみについて

こんなことを書くのは

親バカ発言をしてるようで

不本意なのですが


とにもかくにも

バイト先の社員さんなど

オジサンからお菓子を貰うのは

日常茶飯事で

パートのオバサンからは

丁寧に仕事を教えてもらったりと


ミニだみは

周囲の方々から気に入られて

気持ち良く働かせてもらってるようです。



さらに

バイト先のみならず

冒頭で書いたように

デパ地下の他のお店の方々からも

色々と貰っていまして


ご機嫌に高級惣菜を頬張る

ミニだみを眺めておりますと


一体、何をすれば

周囲からそんなに可愛がられるのか


ミニだみとは真逆で、

バイト先で要領よく振る舞えずに

叱られたりいじられるような

学生時代を過ごしたマジだみには

全く想像できないのでありました。



そんなミニだみは、近ごろ

サークル仲間をバイト先に

斡旋するようになりました。



春先に友達ひとりを紹介し

その友達とミニだみとで

和気あいあいとバイトをしているのが

呼び水になっているようで


つい先日には

3人の友達を紹介しました。


そして面接の結果

「ミニだみの友達」という理由から

全員即採用、ということで


そんな理由なら

別に面接しなくても良さそうですが

いずれにせよ、

ミニだみは随分信用されているようで


面接する側もされる側も

コスパ良く過ごせて

良いことだと思いました。



そのうち、その高級焼肉店の裏方は

MARCH大学バレーサークルの

巣窟になっているかもしれません。




そんな感じで

ミニだみのバイト風景や

友達面接の様子を眺めておりますと


これからの時代、企業の採用は

バイトにとどまらず正社員でも

ますますこのような「紹介」の形態が

採られていくのではないかと感じます。



個人の信用がお金になり


Googleなど情報を扱う大手企業の採用が

技術の高さではなく人柄の良さで決まる

時代になりつつあります。



採用される側の我々が

彼らからミュート(黙殺)されないためには

SNSで発信する情報は

クリーンであることが絶対条件となり


匿名にせよ

誰かの悪口を書き込んだり

誹謗中傷に「いいね」ボタンを押すなぞ

言語道断の所業となります。


そしてそれは、個人にとどまらず

親兄弟にも及び


機密情報を扱う仕事に就く人材なら

5親等くらいはクリーンであることが

求められても不思議ではありません。



そこら辺は

帝国データバンクあたりが

AIを駆使して個人の信用情報を

企業に売るようになると思いますが


もうひと押し

その人間を採用するのに

信用のネタが求められる時


ズブズブの関係である親戚のコネや

お金で買える

信用会社のお墨付きより


ミニだみのような

信用のキーパーソンである友達、

あるいは先輩や先生など

親戚ではなく

全くの他人の推薦を持っている方が

有利に働きそうです。



。。。あれ?

ミニだは良いとしても

私には推薦をしてくれる友達。。。。


。。。いないかも。( ̄□ ̄;)



。。。今の職場をクビにならないよう

明日も仕事を頑張らなきゃ。



今日もくさくてゴメンなさい。イヒ