大学受験に興味のある方なら

ご存知の方も多いとは思いますが

マジだみは一年ほど前から

「マスクド先生」という塾経営の方の

YouTube動画をよく観ております。



マジだみの高3のひとり娘ミニだみが

奇跡的に

MARCH付属高校へ進学した後


マジだみは

「これで我が家は大学受験せずに済む」と

安心したことは1ミリも無く


定期テストの度に

「赤点を取るんじゃなかろうか」

「単位を落とすんじゃなかろうか」

そして学年末が近づくにつれ

「留年の連絡があるんじゃなかろうか」


。。。そして高3の今年は

「内部推薦を貰えるのだろうか」と


内心ヒヤヒヤしながら

ミニだみの高校生活を

そっと眺めております。



もちろんミニだみには

「高校の学費が高くて塾代は出せないから

独学で内部進学を目指すこと」

「もし内部進学出来なければ

高卒で働くこと」と言い渡し

相応の覚悟をさせているつもりですが


もし内部進学が出来ず

それでもミニだみが

どうしても大学に行きたいと

土下座してきた時の事を考えて


大学一般受験の情弱にならぬよう

色々と勉強しておこうと

教育系の動画を見始めたのが

マスクド先生を知るきっかけとなりました。



マスクド先生は

埼玉県の公立高校から一浪を経て

早稲田大学政治経済学部に進学され

一般企業勤めを経てから

個人塾を立ち上げたようで


マスクド先生独特の受験論は元より

ご自身の浪人時代や会社員時代の苦労話が

本当に面白くて

いつの間にかマジだみは

マスクド先生のファンになって

しまいました。


そんなマスクド先生が取り上げる話題で

マジだみが最近気になったのは

「学歴コンプレックス」のお話です。




ひと口に

学歴コンプレックスと言っても

色々なパターンがあると思いますが


特に「早稲田大学」においては

強烈な受験フェロモンが

滲み出ているからなのか


早稲田に惹かれて

早稲田への進学に夢を抱きすぎて

入学前から

早稲田の校歌を歌えるようになって


。。。もちろん現役や1浪目あたりで

早稲田進学が叶えば万々歳なのでしょうが


もし叶えられなければ


その後の人生で長く

早稲田コンプレックスに苦しめられたり

あるいは

早稲田を諦めきれずに

3浪4浪と過酷な多浪生活を

背負うようになる人が

後を絶たないのだとか。



学歴コンプレックスを招くのは

早稲田大学だけではなく

東京一工やその他難関国私立大学でも

見られる現象なのでしょうが


こと早稲田大学に関しては

その傾向が強い、というようなお話を

マスクド先生は仰っていました。




。。。正直、マジだみには

この学歴コンプレックスというのが

よく解りません。



マジだみは美術系の進路を選んだので

絵の上手い下手や

創造力の高さ低さなど

誰かの才能を嫉妬することはあっても


誰がどの大学に進学したのか

あるいは

自分がどの大学に進学したのか


どーでもいいことだと

個人的には思っています。



もっと言えば


受験した大学や

進学した先の大学の教授から

マジだみの作品が酷評されて


合格を貰えなかったり

良い点を付けられなかったりしたとしても


「アンタらなんかに

私の金の卵的素質なぞ理解できまい」

くらいの超絶上から目線で考えていた時期も

ございました。

(今考えるとお恥ずかしい限りですが)



九州の田舎者だし

うちはお金もないし

東京の有名な多摩美武蔵美に

行きたいなんて贅沢は言わない


とにかく

絵を描ける環境だったら

何処だっていい


というのが大学受験当時の

マジだみの本音でして


結局

親の出した条件に見合う

本命の公立大学は不合格となり

滑り止めの地元のFラン大学の

芸術学部への進学が決まった時


頑張って勉強した分の

挫折感はありましたが


これで思う存分絵が描ける!と

すぐに気持ちを切り替えたので


Fラン大学に進学した後は

大学で絵を描くのが楽しすぎて

多摩美武蔵美や不合格だった大学のことは

忘却の彼方に吹き飛んでいきました。




ところで

美術界にも早稲田大学のような

強いフェロモンを出す大学はございまして

皆さまご存知「東京芸術大学」です。




マジだみが通っていた画塾にも

芸大を目指して精進する浪人生が

何人もいまして

彼らの多くは2浪3浪以上の多浪生でした。



当時マジだみがチラと聞いた話では

芸大に合格するのに

絵が下手なのは勿論ダメだけど

絵が上手すぎるのも

「君にはもう教えることは何もない」と

芸大の教授からそっぽ向かれて

落とされるとのことで


なにそのアマノジャク採点は。。。と

呆れてしまったことがあります。




そのように

マジだみにとって芸大受験とは

色々と訳ワカメな世界なのですが


柔らかい陽の光と

キャンバス特有の匂いが立ちこめる

芸大受験コースの教室で


静かにデッサンに勤しむ彼らの姿を

もしマジだみが絵に描いたとしたら


「静謐の檻」


というタイトルを付けていたと思います。



そのくらい

彼らは何かに囚われているような

浪人生というより

鎖に繋がれた高等遊民のような様相で


同じ芸術を志す者同士とはいえ

マジだみは

彼らとの生きる世界の違いを

強烈に感じたのでした。



確かに

「日展」に早く入選して

日本の画壇に立ちたいのなら

芸大出身でないと難しいかもしれませんが


日展の選考委員の人達は

別に絵の神様では無いですし


クリスティーズやサザビーズで

オークションに掛けられるのに

芸大の学歴なぞ必要ないでしょうから


若い魂を燃やせる貴重な時期

芸大進学が目標とはいえ

画塾の狭い檻の中に何年も閉じ籠るのは

もったいないなぁと感じてしまいます。



それより

さっさとどこかの大学に進学して

存分に絵を描ける時間を確保して

国内や海外へスケッチしに出掛ける方が


絵の才能に

より良い影響をもたらすのではないかと

マジだみは思うのですがね。。。



芸大コンプレックスについて

節操なく

書き散らしてしまいましたが

それでも

早稲田コンプレックスよりは

まだマシなんじゃないかと思います。



何故なら

ユーは何しに芸大へ?と問われたら

多くの画塾生は「絵を描くため」と

即答出来ると思いますが


ユーは何しに早稲田へ?と問われて

「◯◯を勉強するため」と

即答出来る予備校生がどれだけいるのか。。。

ちょっとギモンです。

※文系でのお話です。


仮に◯◯を文学、と仮定して


明治大学の文学部

早稲田大学の人間科学部と

どちらも合格したとして


実際

明治大学へ進む人は少なく


人間科学部でも文学は勉強出来るし、と

自分に言い聞かせるか

文学は趣味でやればいいと割りきって

早稲田大学に進む人が多いのではないかと

思います。



それって

「早稲田」ブランドという

他人が付けた価値観に

自分の人生を振り回されてるだけなのは?


。。。と思うのは

マジだみだけですかね。。。



いやいや、どんな学部だって

早稲田なら人生間違いない、

お前なんかに何がわかる!と

早稲田ファンの方から

お叱りを受けるかもしれませんが


せっかく早稲田の政経に進学したのに

大学がつまらなくてパチンコにはまった

マスクド1号2号先生のお話を聞くと。。。


さらに

「お前の人生最大の失敗は

大学へ進学したことだ」と

マスクド1号先生がお母様からつっこまれた

お話を伺うと


色々と考えてしまいました。




学歴コンプレックスについて

早稲田と芸大を引合いに出して

率直な感想を書いたので

不愉快に感じられる方がいたら

申し訳ありません。


では、MARCH付属高校で

娘の進路にびくびくしている

マジだみはどうなんだ?と

自分の気持ちを考えてみますと。。。



あー。。。多分、

内部進学が出来なくて

泣いているミニだみを見たくないから

マジだみはびくびくしてるんだと思います。


それは学歴コンプレックスより

情けない姿かもしれません。



内部進学が出来ず

Fラン大学を受験することになり

特にやりたい勉強も無いのであれば


ミニだみは

バレーボール以外に美術や書道が好きなので

それらに近しいモノが学べる学部を探したり


マジだみがやっている仕事と

似たような仕事で良いと

ミニだみが納得するのであれば


マジだみが

教えてあげられることが沢山あるので

インテリアやCADが学べる学部を探して

受験を勧めることになると思います。


。。。書いていて

いやはや、全く私は

なんて過保護なんだと

ため息が出てしまいました。



最後はグダグダな文章に

なってしまいましたが


出来ればミニだみには

人の価値観に惑わされないよう

やりたい道をいつか探り当ててほしいと

願っています。



その為には

いい加減マジだみが子離れしないと

いけませんね。。。タラー



今日もくさくてゴメンなさい。 イヒ