私の知る限り、天使は言葉を持っていない。少なくとも、人間の言葉を使っていない。

天使は人間の言葉を話さない代わりに、何かを指し示すこと…私たちの目線をその何かに向けさせるという形で私たちに関わってくる。


また、私たちはある意味で天使になれる。素敵だなと思うことをシェアしたとき、出先で出会う人たちとの何気ないやり取りなど、意図しない行動が誰かの心に響くとき、私たちは図らずともみずから天使の役割を果たしてしまう。


天使は不思議な存在だ。何故こんなに人間に協力してくれるのだろう?何のために?

今の私では、「そう創られたからだ」としか言いようがない。私たちがエゴの欲望に囚われてしまうという性質を補うように──天使は無条件に私たちに寄り添う。


天使は優しいのか?と考えてみるが、私にはわからない。天使はただ無自覚に、盲目に、私たちのために働いている。天使にとってそれは苦でもなんでもない。意図がない。ただありのままに、天使を生きているだけのように思う。


だから私たちは意図して天使にはなれない。何か良いことをしようと思った途端に天使は悪魔になってしまう。好かれよう、優しくしよう、気付かせよう、わからせよう、それらは愛とは真逆の方向に私たちを導く。重い愛から、私たちは逃れたい。それは愛ではなく支配だからである。


と、ここまで書いてとても眠い。

天使や高次元のことを言葉にしようとするといつも睡魔が襲ってきて、どうしても先に進めない。ここから先は、夢に任せることにしよう。夢は言葉よりもたしかに、そのありのままを伝える。