すいこまれるようにこだまする
このブログの中で登場する統合のプロセスとは、今までお話して来た通り、マインド→フィーリングを行ったり来たりしながら痛みを手放していくを指しています。
その中には留まることが険しいこともたくさんあるでしょう。しかしそれがどんなに苦いものであっても、私たちの人生の一部であることは変えられず避けることもできません。そんな時、感情を感じることもできないほど傷付いているのだ、とやさしく自分に寄り添えるなら、その苦味は少しまろやかになり、私たちはフィーリングの中を気持ちよく漂うことができるようです。
私たちは記憶の中にある痛みについて、解りたいわけでも、許したいわけでもなく、自分自身がそれを静かに眺めることのできる正しい場所(バランス)に帰っていければそれで良いのです。
伝えたいことを伝えたい形で伝えるとき、
感じるままシンプルに行動に移すとき、
心の中に留めておこうと決めたとき、
バランスは優しく周囲にこだますることでしょう。
そのこだまは、誰かの心の奥に響き、また育まれ、状況の態度を必要な方向に変え、完璧な一瞬としての永遠を刻みます。
癒しが起こるときというのは、ハウリングするような強烈なものである必要はなくて
誰かの正しい場所から放たれた音が、水面にうっすらと反響していくような静けさを孕んでいるように思います。