壱話 これは、自分を変えるチャンス?
僕は、普通で平凡で、人より影が薄かった。
だから、修学旅行はいつも置いていかれたし、毎日学校には通っているはずなのに、
何故か欠席になっていることが、数回あった。
僕の弟は、僕なんかと違って天才だった。
なんでもできて、格好よくて・・・
そんな弟は、ある中高一貫のある全寮制の学校を目指していた。
その学校は、入試は国内では1位、2位を争うぐらい厳しいらしい。
それなのに、その学校がなりったっているのを不思議に思って、ネットで調べると、
入試以外にも、入学する方法があるらしい。
その方法は、学校から送られてくる封筒・・・
中には手紙と、学校の案内の冊子と入学手続きがはいっているらしい。
特別科か自分の好きな科に、はいれるらしい。
・・・その封筒が、まさか自分に送られてくるなんて。
きっと間違いだ。弟と間違えたんだ。そんなはずない。
そうだ、この学校に電話しよう。それがいい。
――5分後――
「すいません。ありがとうございました。失礼します。」
・・・ガチャ、
・・・・・間違いじゃなかった。
滅多な理由が無い限り、この誘いを断ることはできない。してはいけない。
これが、この学校から誘いを受けた人の暗黙のルール。
学校のことを伝えた弟は、
「葉、俺も頑張るから受かったら、一緒に学校いこうね!」
とさわやかに言って、部屋にこもり始めた。弟は、毎日5時間勉強、テスト前は十時間という
驚異的な勉強法をしている。ちなみに、今は入試3日前。
・・・そういえば、言うのを忘れていたけど、僕と弟は仲が悪いわけではない。
まあ、この話はまた今度。
こうして、僕はあの学校に通うことになった。
そして、僕は思った。
もしかしたら、変わるチャンスなのかも・・・と、