プロ野球選手と久しぶりの再会にオットットッー | 積み木の家

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21で心肺停止になり、九死に一生を得る。死にかけた人間は強さも弱さも知っている。バブリー時代、銀座の一流クラブで№1に上りつめるまでの苦悩と大物芸能人との出逢い、積み木くずしの主人公、穂積由香里との歩みを書いております。

銀座の話は30年以上前のバブリー全盛期を入店するきっかけから、ナンバー1になるまでの笑いあり苦悩あり、有名芸能人、スポーツ選手、大物俳優、矢沢さんとの出逢い、夢のようで夢じゃない現実。そしてバブリーが弾けた後に起きる世にも不思議な出来事・・・




初めてのお店は銀座8丁目、二件目のお店が銀座7丁目、3件目が銀座六丁目

うちのお店はノリに乗って、あっという間に人気店となっていた。

いつでも混んでいる。社長も常務も笑いが止まらなかったにちがいない。

そんなある日、5~6名で来店。
社長のお客様。

すでに出来上がっているようだった。
私のお客様が帰ったあとなので、その席に座って軽くご挨拶。

久しぶりに見た顔!
あっ…

もしかしてもしかして、桑田…

もしかしなくても桑田さんだ。
何年ぶりだったかな~


前のお店では、清原さんと二人で来ていた。
まだ西武時代。若い。

あのときは、なんせ、野球には疎くて誰が誰だか分からなかった…

二人ともあまりにも話さないでいたので、馬鹿なことを聞いてしまった

お尻がガツンと大きいので、プロゴルファーの方ですか?とか…

さすがに側にいたホステスも苦笑い

清原さんは空を見るように上を向いていた。
桑田さんはご機嫌ななめでムスッ顔。

野球だけは勉強不足。
これは大失敗。

まだ二人とも若いので冗談の1つも言わずシカトされてしまった…(笑)

それからお会いしてなかったので、懐かしい気持ちになった。



桑田さんがトイレ行くときに「お久しぶり。覚えてますか?覚えていないですよね」

ところが、桑田さん「覚えてるよ!元気?」

これは覚えてないな。

それはどうでもよかった。何もないから覚えていない。何かあれば記憶に残るもの。

初めて会ったときよりも遊び上手になった桑田くん。
あくまでも、いい意味で(笑)

昔はとにかく無口だったから。
人はいろんな角度で成長するもの。

桑田「カウンターで一緒に呑もう」
基本、カウンターで飲む人は席待ち。

そこに私と桑田●●が座ってる後ろ姿は、周りからどんなふうに映っていたのだろう。

二人で同じお酒。
桑田さんに勧められたカクテル。

当時はブランデーが主流だった。
カクテルがまるでジュースのように感じた。

次にポッキーゲーム?
そんなゲーム聞いたことない。

本人いわくキス魔
ウワッ

酔っているときの癖は人によってちがう。

どうもそのクセが苦手だった。
キスとか…嫌だ

キスフライのほうがいい

桑田さん「うちは麻布だからタクシーで一緒に帰ろう♪」

顔が近ッ!
オットットー‼️

私も当時は麻布に住んでいたが、あえて言わなかった。

もしかしてお持ち帰りしたいの?
それはないかな…(心の声)

普通にアフターで六本木あたりのお店で飲むならまだしも…
自宅は行く気にはなれなかった。

口説くのも自由。
口説かれるのも水商売だから普通の話。

そのあとお付き合いまで発展するのはどれだけの確率だろうか。

桑田さんとは呑み友達でよかった。
付き合うのは簡単だ。

野球の選手というだけで、あまりにも軽率な行動は銀座中ウワサになってしまう。

結婚までいってれば別の話。

それも大袈裟かな(笑)
銀座は銀座だから。

結果、同じタクシーに乗って、私の予定通り六本木へ繰り出した。

そこは外国人のモデルが多い会員制クラブ。

とてもお洒落で大人~って雰囲気をかもし出してる独特な女性ばかり。
若くても大人っぽく見える。

適当な時間にサヨナラ

桑田くん、あのときは楽しかったわね♪
お幸せに✨

ごちそうさま



追伸
清原くん、あの頃には戻れないのよ。
前を向いて歩くしかないでしょ。
誰もが過去を背負って生きていくのだから。

清原

あなたには才能がある。(どこから目線)
やり直すには今までの環境を変えないとね
それから携帯も…いらない番号は削除か着拒

陰ながら応援してますね✨

清原
当時は桑田さんも清原さんも年上かと思ってました。
年下だったなんて…

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