マフェトン理論・基礎編2
 
身体の筋肉は遅筋繊維(エアロビック筋)と速筋繊維(アネロビック筋)の2種類で構成されている。
エアロビック筋は主に脂肪をエネルギーに、アネロビック筋は糖質をエネルギーに使って働く。
 
エアロビック筋の燃料である脂肪は体内に豊富にある為長時間にわたって運動できる能力をレベルアップできる。また、体内貯蔵が限られている糖質を節約できるため血糖値が安定し集中力が増す。
 
脳は糖質を使って働くので糖質を節約できれば脳の働きに余裕が出来る。糖質が不足すると脳が空腹のサインをだし過食をもたらし、さらにイライラ感をももたらす。又、糖質は蓄えられる量が少なく激しい運動をすると20分ほどで枯渇してしまう。
 
エアロビック筋はアネロビック筋に比べはるかに故障しにくく、持久系の選手だけでなくスプリント・パワー系の種目の選手にも有効である。
 
アネロビック筋は血液の供給をエアロビックシステムに依存しているためエアロビックシステムをしっかり構築することによりアネロビック筋の機能を最大限に引き出すことが出来る。
 
アネロビックな運動は強度が高いため、有害な活性酸素などによる筋肉のダメージが大きく、回復にも時間がかかり、血糖値が上下して脳や神経系に与えるストレスも大きい。
 
エアロビック筋が鍛えられていない状態でアネロビックトレーニングを取り入れたり大会に出たりするとエアロビック筋が機能せず短時間しかもたないアネロビック筋を無理して使い怪我などを引き起こすのはこのためだ。
 
   訂正とお詫び   アネロビックネアロビックと前回表示しました。