いつものごとく期限ギリギリだけど、

無事、保育園の延長申請書を出すことができた。

これでスイカちゃんは来年も同じ保育園に通うことができる。

とりあえずホッとした。

 

 

大企業を辞めたのが8月。

 

 

これまで人事や総務にやってもらっていた

就業証明書について、改めて自分で考えて

取り組まなければならなかった。

 

 

私は怒られるのがとにかく怖いタイプ。

怒られないために、今まで道を外れず王道を歩んできた。

38歳で初めて、大きなものにしがみつかず

自分の足で歩こうとしている。

 

 

保育園のママと話していて、

生きた現実、リアルな生活の実態みたいなものが

なんとなく見えてきた。

みんな、グレーの中をうまく泳いでいることがわかった。

 

 

母の生家は実業界だったこともあり、

昔は小学校の先生になった妹のことを

「我が家から公僕が出るとはな!」と言い放つような生まれ。

(おじちゃんに言われました)

 

 

母もバランスの取り方にはナーバスで、

人生の節目節目で私の心と体ではなく、

実業界から見た損得にそった意見を言ってきて、

私の心はとてもとても縮こまった。

 

 

そんなわけで、公僕である区役所も、

私にとっては未知で、味方でもなく敵でもない、

なんだかよくわからない存在だったのだ。

 

でも。

 

 

全然違った。お母さんのような落ち着いたその女性は、

穏やかに話を聞いてくれ、私の体調の心配をしてくれて、

具体的には保育園の時間の融通を図ってくれたのだ。

 

 

今までのことはなんだったんだろう。

 

 

間違ったことをしたら怒られる。

正しいみちを行かないと居場所がなくなる。

そう思っていたのは自分だけだったのかな。

 

 

昔の亡霊に取り憑かれず、今を生きていきたいと思った。

日本のことが、自分のこの生きる世界が、

少しだけ安心して住める世界だということがわかった。