エントランスはガラス張りで、日中は灼熱地獄

そのため、迷いこんだ虫の死骸が鬼のようにある

実験を終え帰ろうかと自動ドアをくぐると、何か細長いものがピャーと足元を通り抜けた

まさかミミズか?!と戦慄したが、はたしてトカゲであった

こんな暑い密閉空間にいたら死んでしまうよと捕獲を試みるがなかなかにすばしっこい

遂には外へと通じるドアの下に逃げ込んでしまった

これは…

自分が外に出ようとすれば、ドアが開きトカゲは潰れる

トカゲを救出しようにも、ドアに近付けばセンサーが作動してドアは開いてしまう

暑いエントランスでしばし途方にくれた。暑い…


とにかくセンサーの死界を狙って救出作業を再開する

ドアをコンコンと叩くとなぜかドアはウイインと容赦なく開いてしまった

(●円●)ヒィ!トカゲ!

とりあえず外に出てドアが閉じるのをガラス越しに待つ

無事でいてくれ、トカゲ…

トカゲはドアに押しのけられ、さっしの隅にくねっとしていた

まさか……

固唾を飲んで見守っていると、トカゲはまたピャーとエントランスの奥へと移動していった

良かった…助けるつもりが殺めるところであったよ…