こんな夢を見た



田舎の家に遊びに来ていた

明日はもう我が家に帰るので、スーツケースに荷物をひとり詰めていた

ふと外に目を遣ると、おじさんが一人こちらを見ながら歩いていた

露骨に見てくるのでイラッとし、窓に近付いて、自分が既におじさんの存在に気付いているからジロジロ見るなとアピールした

ふとおじさんから視線を外した一瞬の隙に、窓からは誰も見えなくなった

どうしたことだと窓を開けると、縁側の下に、いた。

仰向けになって体は縁側の下に入っており顔だけが見えた

おじさんは思い切り口を開いて空を見上げていた

恐ろしくなって、家族のいる部屋へ逃げ出した

しかし、なぜか頭は冷静に回っているようで、新手の物取りかもしれないと思ってスーツケースはちゃっかり持って逃げた

家族のいる部屋に駆け込み、変なのがいる!と叫ぶ

おじさんは家族のいる部屋まで追いかけてきた

バカめ、多勢に無勢だわよ捕まってしまえと思ったが、誰も捕まえようとしない

むしろニコニコとしている

訳が分からず茫然としていると、父が新聞を持ってきて一面の写真を見てみなさいと言ってきた

そこには、猿と二人で半導体がどうとかという記事があり、猿と共に写るおじさんが載っていた

まさしく目の前にいるおじさんそのものである

おじさんと家族は楽しそうに会話しだし、気付けば猿もおじさんにまとわりついていた

「そういえば、さっきチラッと猿が見えたかも」

そうボソッと呟いてみた






母がPTA役員の会合か何かで、小学校に赴くのについていった

暇を持て余した自分はブラブラと夜の母校を散策した

確かに小学校のはずだが、感覚的には旅館内を歩き回っている感じだった

途中トイレに行きたくなりトイレを探すが、そんな時に限って風景は旅館ではなく学校に戻り、どこも学校特有の汚い感じのトイレばかりである

教員用玄関近くで母に会う

玄関脇のトイレは古いが綺麗だと教えてもらい、そこに入った

1センチ四方の小さなタイル張りの部屋で、トイレというよりユニットバスのような作りであった

ついでにシャワーも浴びていると扉をノックする音が聞こえた

やはりここのトイレは人気があるのだなと思った

次に待つ人と入れ替わり、ちょうど会合を終えた母と合流する

母はトイレに寄ると言うので、外にあるトイレに向かった

そのトイレは、キャンプ場のトイレに似ていて、個室数かとても多いが汚らしかった

会合が終わったばかりで子供や母親がたくさんいたが、切れかけの電灯がチカチカして気味が悪かった

さらに節電なのか、付けられていない電灯もあり、自分はスイッチの元へ行き明かりをつけた

母が出てくると、まだ他に人は大勢いるのになぜか今つけたスイッチを再び消して帰路に就いた

資料か何かの紙の束が台車にぎっしり乗せてあり、それを押しながらたわいもない話をして暗い夜道を歩いていった

途中、肩くらいの真っ黒な髪で、白いトレンチコートを着た女性とすれ違った

家へと続く道の途中にある、右手は鬱蒼とした森林となる長い急坂にさしかかった

坂を下り始め、ふと振り返ると遠くに先ほどのトレンチコートの女性がこちらに向かって歩いているのが見えた

重たい台車を持ちながら坂道を下るのは大変で、わざと思い切り台車を押して駆け乗ってギュンギュン下って大笑いした

しかしまた振り返ると、白いトレンチコートの女性はすぐそこまで近づいてきていた

明らかに追い掛けられている、そう確信する

女性の右手には包丁が握られていた

思い切り目を開いて詰め寄ると、一瞬女性はうろたえ逃げようとしたが、すぐにこちらに包丁を向けてきた

こっちが殺してやるぅぅ!と叫び、女性につかみかかろうとした

しかし背後で何かの冗談かと思いクスクス笑っている母の存在に気づき、避けたら母に注意が行くかもしれないと思いまともに包丁の刃を受けた

誰か人を呼んでと母に怒鳴りつけ、自分は女性の髪の毛を掴んで地面に顔を押し付けていた

逃げようとしたら髪の毛全部引っこ抜いてやるだの、包丁を目の前にちらつかせたりして散々脅した

狂人じみた振る舞いがいかに恐怖を感じるものかわかっていたので、耳元で大笑いしたりもした

しかし、顔を女性から上げた時、物陰に真っ黒いフードを被ったような人影がじっとこちらを見ているのに気づきゾッとした

自分の中にあるサディスティックな部分を見つめられている気がした