瓶詰の地獄
夢野久作

読了

以下感想文につきネタバレします



























夢野久作は携帯小説で無料ダウンロードできたので、携帯で大体読んだことを忘れていた

瓶詰の地獄、死後の恋、一足お先に、は既に読んでいたのを忘れていた

つまり半分は読んだことがあったのか、なんと勿体無いことをした

しかしあまりに昔に読んだので大体忘れており、あまり勿体無くない



死後の恋はラストでキュンとする

素性を隠したお姫様との恋

けれどその恋心はお姫様の死によって初めて気付かされたのです

どこの御伽噺かというほど可愛らしいストーリー進行

なのに、お姫様陵辱されるわ恋人は欲にかられてお姫様の宝石を略奪しようとするわグロテスクに惨殺死体を描写するわ

流石の夢野先生です

臓物に宝石を散りばめちゃうとか考えつかぬ



「人の顔」と「鉄鎚」は登場する女の子が可愛らし過ぎる

オホホホホホ…と笑う夢野作品の女性がたまらなく好きだ

脳内イメージでは高畠華宵の女性像

あの着物と洋服が混在した時代って素敵過ぎる

「鉄鎚」の伊奈子は小悪魔すぎてニヤニヤしてしまう

叔父様を籠絡させて御殿を建てさせてしまう伊奈子

しかもちょっとずつ叔父様に毒を盛ってしまう伊奈子

悔しくって服毒自殺しちゃう伊奈子

可愛すぎる!



「支那米の袋」と「一足お先に」はいかにも夢野久作という感じ

狂人チックな不可思議な夢野ワールドが大展開

戦中戦後の何でもありな世界だからこそ、もしかしたらこんな狂った出来事も完全なる虚構とは言い切れないという感じがまた薄気味悪さを助長している

夢野作品は笑い声を露骨にアハアハアハハ…などと記すあたりが狂人ぽさを引き立てていると思う

ドグラ・マグラではブゥーンとかかな

片仮名が気持ち悪いのかもしれない

独特な世界観はあまりに個性的過ぎて、誰も真似できんなぁと嘆息する





★★★★☆

何度読んでも楽しめます