行燈海月と月見酒-NEMO

子供の頃テープが擦り切れるほど観ていた


「ニモ」


ナイトメアに奪われたスランバーランドを救うため、ベッドに乗ってナイトメアランドへ向かうニモ


もうベストオブアニメ


DVDになったことは知っていたがなかなかの高価格に手が出せず、ついに購入


早速鑑賞


しかし幼少の頃に見たきりだったので、わずかながらに不安を感じた


子供の頃大好きだったものが、時間が経って見直すと色褪せて見えてしまうことがある


たつみや章の「ぼくの稲荷山戦記」がそうだった


中学生の頃夢中で読んでいたはずなのに、最近読み直したら当時の心躍る感じはなくなってしまっていた


確かに今読んでも面白い


けれど何かが違う


そんな時、大人になってしまったのかと悲しくなる


そんな気持ちになることが、誰しも少なからずあると思う


余談だが、そんな何とも形容しがたい胸の痛みを感じる時は、是非「つむじ風食堂の夜」を読んでいただきたい


そんな幼い頃の何かを失ったような気持ちを、ほぐしてくれる章がある




話は戻って「リトル・ニモ」


全く子供のころに見たときと変わらぬときめき


王女様の贈り物のお菓子


教授と王様のダンス


フリップとカラスのはちゃめちゃ具合


ゴブリンズの可愛い歌


恐怖のマンタ


ザジャマ・パジャマ!


Remember your promise


王子様になるためのレッスン


お天気の神様のやきもち


雨宿りしているときのもこもこの泡


イカロスのキンキン声


何もかも当時のまま色あせずにそのままの感動を与えてくれた


夢だけど夢じゃなかった!とかそういう変な期待を持たせることなく、


「素晴らしい夢だった」


と満足げに言うニモがとても印象に残る


夢だけど夢じゃなかったというのは、なんだか「夢」の存在を否定している気がする


夢は虚構でなく、現実では決して起きないような素晴らしい体験ができる場所である。それが素敵だと思う


そんな夢と現実を融合させてしまうのは、なんだかもったいない気がする


ニモは夢を夢であるとしっかり認識しているが、夢で多くのことを学んだと思う


はっきり表わされているのは、約束を守ること


夢の世界を舞台にした作品は多くあるが、これほど素敵に夢を描いている作品は少ないと思う


綺麗で楽しいけれど、ちょっと怖くて不気味な世界も潜んでいる世界


いつか子供ができた時、見せてあげたい一作である


英語も聞き取りやすく、簡単なのでリスニングにもおすすめ





★★★★★


語りつくせない素晴らしさ!!