今日の毎日新聞でシャープの記事が掲載されていた。
いろいろと考えはあると思うが、やはり「油断」が招いた結果だと個人的には思う。

よく「経営状況が上向きの時は、必ず下向きがくる事を想定して判断しなければならない」という。

みんな頭では良くわかっている。
良いときが永遠に続く事がありえないことを。

でもなかなかその切り替えは難しいと思う。僕も携帯分野で働いていた経験があり、当時は某N○○のド○○ショップで働いてましたが、毎日飛ぶように携帯が売れた。ちょうど携帯がカラー画面に代わり、カメラ付きが発売された頃だ。何もしなくてもお客さんがどんどん入ってくる。努力はお客さんが入ってくる事が前提の接客対応だけだ。

シャープも同じだったと思う。
テレビが売れることが前提。ブラウン管から薄型へ。お客様はほっといても電機店へ足を運ぶ。あとは自社の製品の特徴をアピールするだけだ。




でも今は違う。競争力ではアジアで遅れをとり、中国、韓国に今さら逆転は不可能だ。
お客さんは勝手に足を運ばない。まず運んでもらうための開発から必要だ。
でも今から数年後をにらんでも、それまで間、5年から7年までをどうやって過ごすのか?

印刷も危機的状況だ。
日本人特有のきめ細かい作業は今はすべて機械が行う。
フィルムなどの修正作業も今は必要ない、デジタル化された。

中国は印刷もバブリーだ。
大手は中国に向上があるし、日本と同じ印刷機械を中国で仕入れてどんどん日本の印刷を受注している。
実は日本の印刷機械はドイツの機械が多い。国産より頑丈でまず鉄という概念が日本と全く違う。

日本で鉄と言えば、普通の鉄骨で「鉄」というが、ドイツでは本当に硬度の高いものしか「鉄」とは言わない。よって印刷機械の原点から違うのだ。



パナソニック、シャープ、ソニー、NEC・・・こんな一流企業が連続赤字。
さらに増税

おそらく大規模な損害が日本ででる。
勝ち組と負け組がはっきりわかれる。

単純な技術が必要ないライン作業のような増産型の製造業は間違いなく衰退でしょう




広告が少なくなる。印刷会社の仕事が減る。新聞店の仕事が減る。
広告宣伝が出来ない。お客さんが来ない。物が売れない。

デフレスパイラルはとどまることを知らない。




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