あれは私が5歳の時

 

弟が生まれると言うので

うちに手伝いに来ていた

おばあちゃん。

 

狭いアパートに

何日か泊まってくれて

ご飯を作ってくれました。

 

ある日のお昼。

何が食べたい?と聞かれ、

インスタントラーメン!

と、答えた私。

 

おばあちゃんは、

麺とかやくとスープのみ

仕上げてくれました。

 

つまり

「何も足さない、

何も引かない」

の美学を貫き通してくれたのです。

 

 幼い私は感激しました!目がハート

 

あの噛みにくい緑の野菜や

ゴワゴワしたかまぼこと

格闘しなくていいんだ。

 

麺のみ。

 

なんてスッキリしていて、

見た目も美しいんだろう。

 

あの日のおばあちゃんは、

私のヒーローでした。

 

大人になってこの話をしたら、

何だかなぁデレデレと、

苦笑いしていました。

 

もう天国へ行ってしまった、

おばあちゃん。

 

今も時々、思い出しては

1人くすっと笑っていますニコニコラブラブ