「生誕三百年同い年の天才絵師 若冲と蕪村」(サントリー美術館) へ。 | 書籍ライター・ママCEO 山守麻衣のブログ

「生誕三百年同い年の天才絵師 若冲と蕪村」(サントリー美術館) へ。

書籍ライターの山守麻衣でございます。

街で見かける
「生誕三百年同い年の天才絵師 若冲と蕪村 
の、
印象的なポスターに心惹かれまして…。
さまざまな締切が迫ってはいるのですが、
お仕事帰りに、駆け足でサントリー美術館へ。


同館の公式サイトを見て、私が虜になったのは、
若冲さんが描く、不思議な2種類の“白い象”でした。

◆↓「白象群獣図」(公式サイトより引用
(展示期間は4/22~5/10、つまり現在は見ることができません)


◆↓「象と鯨図屏風」(公式サイトより引用
(展示期間3/18~5/10。現在公開中)



製作の背景や技法まで詳しく知りたくて、
ミュージアムショップにて、絵葉書はもちろん、
『pen』(特集「若冲を見よ」)まで入手してしまいました。↓

マンガのような細い目に、くるくるの鼻。
尻尾もリアルとは言い難く、脚の先の描写も曖昧で…。
(※「鳥獣花木図屏風」で描かれる象は、少し写実的になっている)

「5歳頃の子どものほうが、
まだ実物ソックリに描くのではないか…」
「まるでゆるキャラ…」
このような感情を抑えることができませんでした。

文献によりますと、
若冲さんが、象の実物を見たことがあるかどうか、
定かではないそうです。
(青年期に、見世物興業などで見ていた可能性はゼロではないのだとか)

しかし、この「象と鯨図屏風」が描かれたのは、
若冲が御年82歳のとき。
つまり、多分に彼のイマジネーションが
作品に加えられていることになります。
面白いですね。

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「山守さん、仕事か子どものことばかり考えているでしょう…」
などとよく言われます。
実際その通りですが、こんなアートも大好きです。
頭の中が刷新された気分になります。

技術者として卓越した腕があることは大前提。
その上で画期的な試みに挑んだからこそ、
若冲さんには時代を超えた新しさがあるのでしょう。

現在展示はされていませんが
「白象群獣図」で見られる「升目描き」という技術は、
西陣織物から着想を得たようです。
しかし、この技法は若冲さん以外に作例がないそうです。

「驚き」や「感動」、そしてイノベーティブな「挑戦」。
お仕事のアウトプットに、たやすく盛り込んでいけるものではないですが…。
若冲さんのように、新しいものや楽しさを求める心。
大切にしていきたいと思いました。
Pen(ペン) 2015年 4/1 号 [若冲を見よ]/CCCメディアハウス
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