最近、泣いた本はありますか。 | 書籍ライター・ママCEO 山守麻衣のブログ

最近、泣いた本はありますか。

先般、地下鉄の駅構内での出来事です。
怒った様子のスーツ姿の男性が
こんなひとり言とともに通り過ぎていきました。
「…もう、俺は疲れているんだよ!」
そのお気持ち、よくわかります。

私がサラリーマン編集者だったころ。
忙しすぎたり、追い詰められたときには、
「好きな本」を持ち歩くようにしていました。
通勤時などに読むのです。

自宅の最寄である東西線落合駅から、
高田馬場駅、早稲田駅、職場のある神楽坂駅まで…。
たった9分間の移動ですが、
「9分間も、好きな本を読むことに使える!」
そう思うと、どんなに疲れ切っていても
心躍ったものです。

思い返せば、中学、高校のときも、
悩んだときや、つらいときには
必ず本がありました。

人は「言葉」によって、
癒されたり、励まされたり、勇気をもらうのだと思います。
それが、人から発せられた言葉にせよ、
本に書かれた言葉にせよです。

しかし、慰めとなる言葉を発してくれる人が
もし、その場にいなかったとしたら。
本を開くことが、簡単で確実ないやしの一つとなるでしょう。
これこそ、本の持つ力です。

言葉の力を信じながら…。
人の心に寄り添うような本づくりのサポートに
尽力していきたいと思っています。

最近読んで、泣いた本をご紹介します。

◆左は『遺書~私が15歳でいじめ自殺をした理由~』。
いじめ自殺をした女の子のお母さん(著者)が、
生前の女の子の気持ちになって著された本です。

◆右は『いのちの花~捨てられた犬と猫の魂を花に変えた私たちの物語~』。
殺処分され、焼却された動物の骨は、
一般的にゴミとして処分されています。
それを知った青森の女子高生たちが、
「動物の骨を肥料として土に混ぜて花を育てる」
という活動を始めます(いのちの花プロクェクト)。
その女子校生ご本人によるノンフィクションです。
(いずれもWAVE出版刊)

「仕事に関する資料以外の本なんて、読まないでしょう?」
などと言われることもありますが…。
「時短で捻出した時間こそ、好きな本を読む時間に充てたい」
そう考えています。