34th Try
41日間滞在したベトナム。
ついにここを出るときがやって来た。
そして、、、Next I'll go、、、
次俺中国行 夜露死苦
超満喫したハノイの早朝。
寒さと二日酔いによる頭痛で
出発をあきらめそうになった俺の背中を押してくれたのは、、、
便意。
まだ暗い中、足音が響く。
数分後、
これでこの宿に俺の足跡は残した
なんて臭いことを考えながら歯を磨く。
ベトナム製のハミガキの味も悪くない。
真っ暗な4人部屋に戻り、
他の3人を起こさないように荷物をまとめる。
懐中電灯の明かりに照らされたのは一冊の官能小説。
この宿の従業員からプレゼントされた。
こんなもん持っててもしょうがねぇけど、、、
すぐ出せる所に入れておこう。
長い間泊まっていた部屋を出て、
なんだか名残惜しくて振り返る。
真っ暗。
狭い階段を降り、玄関の広間に向かう。
玄関には防犯の為だろうか、従業員が交代で寝ている。
彼をそっと起こし、、、ても起きないので激しく起こす。
寝起きで機嫌の悪い彼は機械的に鍵を開け、
俺が外に出ると乱暴に閉めた。
、、、。
あれ? 感動的な別れは!?
まだ暗い街の中を一人歩いていると、
さっきまで気にならなかった足首の痛みを思い出した。
きのう、駅にチケットを取りに行ったときにやられた右足首。
前日、俺は駅に向かっていた。
電車のチケットを取る為に。
駅の周りは、
隣の店がどこからなのか分からない程に隙間無く店が並んでいる。
そんな光景を楽しみながら歩いていると、
俺のアフロ頭に何かが当たった。
ティッシュ、、、。
通り過ぎた店の2人が、俺に投げつけてきたらしい。
馬鹿にして笑ってやがる。
俺は滅多に怒らない。
実際は、この時もかなり冷静だった。だが、、、
ここは怒らなければナメられる。
そう思い、無理やり怒鳴り込んで行った。
「てめぇ、こるぁぁ!?
ふざけてんじゃねぇぞ、こら!!」
こういう時は
あえて日本語の方が迫力があるって誰かが言ってた。
「ざけんなよ、マジ、、、
ざっけんなよ、、、
ふざけんなよ、、、」
やべぇ、「ふざけんなよ 」
しか出てこねぇ!?
喧嘩なんてほとんどしたことねぇから言葉が出てこねぇ。
しかも相手が逆切れしてきやがった。
これは、、、 分が悪りぃ。
これ以上ダサいことにならないうちに引き上げよう。
この時俺は、
斜め後ろに20リットルのペットボトルがあるのを確認していた。
「FUCK!!」 と吐き捨て、
振り向きざまにペットボトルをおもいきり蹴飛ばした。
「痛たっ!?」
中身満タン入ってた、、、(泣)
飛んでいく筈だったペットボトルは10cm横にずれただけ、、、
地味。
20㌔を蹴った俺の足はいけない方向に10cm曲がったっけ、、、
派手に痛い。
今日のところはこの辺にしといてやるぜ、、、(泣)
昨日を振り返っている間に俺は電車に乗り、
がらがらの車内で堂々と官能小説を読破。
数時間後、いろんな意味でドキドキしながら、
国境近くの駅に到着した。
ベトナム-中国国境3つある内の1つ、
10日前に超えた国境とは違う場所だ。(32th Try)
あらかじめノートにメモっていた
地図を頼りに徒歩で国境を目指す。
道はいたって簡単な一本道なんだけど、、、
遠くね???
足痛いんすけど。
こりゃ簡単な道を簡単に書きすぎたなぁ。
まぁ景色はドラゴンボールチックで
いい感じっちゃぁいい感じなんだけど、、、
歩いてる人いねぇし、雨パラついてきたし、、、
駅でバイク誘われたのに、断ったの失敗だったな~、、、
だって手書きの地図では近いんだもん。
小一時間くらい歩いたかな?
ようやく着いたわ~、国境。
うわっ、超混んでる、、、
マジかよ~、最悪だなぁ
「Hey!! Hey!! Passport!!」
ん? 何?
狭い場所にめっちゃ人が並んでんのに、
窓口のおっちゃんが後ろの方にいる俺を呼んで、
パスポートにハンコ押してくれた。
え? なんで?
いいの? その心は?
VIP対応? アフロで目立ったから?
うわっ、みんな超にらんでるけど、、、
マジかよ~、最高だなぁ
周りみんな?マークだよ。
視線は痛かったけど、、、
ほんじゃ、お先に~♪♪
すんなり国境を越えて、
中国側の建物でトイレに行っておくことにした。
なんかね、中国ってトイレが汚くてやばいらしいんだ。
だからキレイなうちにね。
ぷりぷり、ぷりぷり、、、
ポチャンッ!!
ん?
ぬぁ~!?
俺のターボライターがぁぁああ!!!
最悪。
さて、メモによると、
こっから「なんとか」って所に行って、
「南寧」って所に行って、
そこから目的地の「桂林」って所に行くらしい。
どうやって???
肝心なことメモってねぇじゃん、、、
とりあえず一服だな。 あ!? ライター無ぇ。
おっちゃんにライター借りて、たばこ吸ってると、
「吸いません」
え? 禁煙?
ってゆーか日本語?
「スイマセン」 あ~そっちね。
「スイマセン、ニホンジンデスカ?
ワタシノ トモダチ キマシタカ?」
「 、、、。 え~っと、、、
あなたのトモダチが誰だか知りません。」
「ナンデ? ワタシトモダチニホンジン。
アナタニホンジンデショ? マァイイヨ。
アレ? アナタドコイク? 南寧?
アノバス南寧イク。 ノッテ、ハヤク、ハヤク。」
謎の質問をしてきた彼が、
南寧行きのバスを教えてくれた、、、ラッキ~。
しかも、無事に見つかった彼のトモダチと一緒に行けることに。
最高じゃん。
漢字が難しくて読めない「なんとか」
ってところも飛ばして行けちゃうんだ~。
なんだ、この怒涛に押し寄せる最悪と最高の波は、、、
国境越えってのは、まるで人生だな。
うん、違うね。
こうして、無事南寧に到着。
トモダチに金魚のふんみたいに着いて行って、
飯にも宿にもありつけた。
目指す桂林まであと少し。
順調、順調(笑)
つづく。

