映画「かくしごと」を観て来ました。

 

 

最近、杏さんがTVのトーク番組に

よく出演しています。

その中で映画の紹介していたのが、

この映画を知ったきっかけでした。

 

ストーリーはこのようでした。

 

絵本作家の千紗子(杏)は

長年絶縁状態にあった父の孝蔵

(奥田瑛二)に痴呆症の症状が

出ているとの連絡を受け、

介護認定を受ける為に実家へ戻る。

 

認知症の父親の行動や言動に

対応するのは容易ではなく、

程なくして同居に辟易する

日々となっていった。

 

ある日、友人(佐津川)と

気晴らしに食事に出かけた。

友人の運転で帰宅するが、

途中で何かにぶつかったように

感じた。

車を降りた2人が見たのは

道に横たわった少年だった。

救急車を呼ぼうとする千紗子に

対して運転者の友人は躊躇いを

みせる。

道路に横たわった少年を確認

すると車との事故で発生したと

思われる外傷は見られなかった。

しかし、少年を心配した千紗子は

少年を実家へ連れ帰る。

着ていた服を代える中で、

その少年の身体に車との

事故で受けた傷とは思われない

傷を見つける。

それは明らかに虐待の痕跡だった。

元気を取り戻した少年は

原因は解らないが記憶喪失

していた。

千紗子は少年を守るために

千紗子は少年に名前をつけ、

面倒を見る事を決めた。

それは過去に彼女の身に

起こった事故(それが父との

絶縁にした原因にもなった)

が影響していた。

 

その結果、

痴呆症の父、娘の千紗子、

事故で助けた少年の

3人での生活が始まる。

父親の認知症は更に進み、

介護の大変さが増していくが、

千紗子には少年の存在が

支えとなっていた。

そのような中、少年の父親が

3人の住む家に突然現れ、

ストーリーは結末に向かう。

 

 

痴呆症の父親を演じた奥田瑛二さんの

演技、

痴呆症の父親の言動に怒ってしまう、

また、時に涙する千紗子役の杏さんの

演技は痴呆症者の介護の大変さを

感じさせるものでした。

 

これだけだと少し重い映画になって

しまったと思うのですが。記憶を

失った少年の結末を加える事で、

凄く感動した映画になりました。

 

また、

脇役の俳優さんも良かったです。

千紗子の友人役を演じた

佐津川愛美さんは朝ドラ

「ちむどんどん」でヒロインの暢子

(黒島結菜)の兄賢秀が働いた

養豚場の娘、後に結婚する事に

なった清恵を演じた女優さんです。

千紗子が少年と関わっていく

原因を作ったのですが、少年を

育てる千紗子を手助けする役を

演じていました。

また、

地元のお医者さんを演じたのは

大河ドラマ「どうする家康」で

明智光秀を演じた酒向芳さん

でした。

奥田瑛二演じる孝蔵を昔から

よく知っており、

千紗子へ痴呆症の症状への

アドバイスとか行動の意味する

事などを説明する役でした。

 

痴呆症、子供への親の虐待と

いうテーマに対して主演を

演じた杏さん、奥田瑛二さん、

少年役の中須翔真君の演技に加え、

脇役の出演者もそれぞれが良い味を

出していたと思いました。

 

TV、新聞等で映画の宣伝を

大きくはしていませんが、

良い映画だと思いました。