10月〇日 ユノの日記(←ひょっとして初?)
珍しく、ユチョンもジュンスもチャンミンもいない2人だけの休日。
ジエジュンはテラスに置かれたチェアーに座ってさっきから溜息を付いている。
後から近付いてジェジュンを包み耳元で囁く。
「どうしたの?溜息つくと幸せが逃げるっていうだろう。」
「なんか、寂しくない?」
「何が寂しいの?」
「もう少しするとユチョンもジュンちゃんもチャンミンも大学を卒業して自分の道を歩いていくでしょ。
そうなったらきっとこの家を出て行くよね。」
「ジェジュンはそれを考えると寂しいんだ?」
ジエジュンが無言のまま頷いた。
「誰が欠けても寂しい。この家から誰の声が聞こえなくなっても寂しい。
ジュンちゃんとチャンミンのいつまでも変わらない子どものような言い争いも
ユチョンの眠そうな声も、チャンミンの「お腹空きました」も、ジュンちゃんの「うはは」って言う独特の笑い声も・・・みんな、みんな僕を元気にしてくれる必要なものなの・・・」
「ジエジュンだってさあ、自分の夢のために家を出てきたのだろう。それで俺達は出会うこともできたんだ。
3人が夢をかなえるために、俺達は見守って後で支えようよ、ね。」
「わかった・・・。」
「それにさ、俺はずっと、ずっとジエジュンと一緒だから・・・。3人が居なくなって寂しいって言うのなら
四六時中愛しているって囁いてあげるから・・・。」
「馬鹿・・・」ーそう言ってはにかむジエジュンは出会ったときのように初々しく可愛い。
「ねえ、ジェジュン、3人が居なくなったら・・・2度目の恋に落ちようよ。」
「ふふふ・・・そうだね。」 (と言いつつ心のどこかで今度はチャンミンみたいな人がいいと思う母だった。)
<追記>
庭の入口で足踏みしている3兄弟。
熱い抱擁を交わす父母に気を使って?いえ、覗き見しています。
「あの2人はいつまでも変わらないね。熱いね。」
「僕たちがいなくなったりしたら怖いですよ。放し飼い状態。野生と化します。」
(『さすが最強様。表現も遠慮ない。』byユチョン+ジュンス)
「母さんが寂しがるなら僕はこの家にいるけれど。」
「僕だって母さんの食事が一番です。」
「俺だって、母さんの美声で起こされたい。」
結局、親離れできない3人であった。
おわり
写真はお借りしました。