こんばんは。
今日はテーブルウェアフェスティバルに行こうかなと思っていたのですが、お天気も悪いし人混みが苦手なので、家でお仕事して過ごしてしまいました^^;
あまりにも美しくて優雅なフランスアンティークの卓上ベル (呼び鈴、カウンターベル)をアップしたので、ご紹介させてくださいね。
黄色味を帯びた真鍮の色がとても美しい、アンティークの呼び鈴。ヘッド部分にも支柱にも台座にも葡萄と葉と蔓があしらわれていて大変エレガントです。
通常、卓上ベルはホテルやレストランなどの入り口カウンターに置かれていましたが、これほど凝った装飾の卓上ベルはそう数多く見当たりません。おそらく高級レストランかホテルで使われていたのでしょう。もしくは、キッチンと居室が離れていたブルジョワのお屋敷でお食事の合図に使われたものでしょう。
時代は1800年代=19世紀と思われます。
ちなみに、ごく普通の卓上ベルはこういった ↓ 感じで、現行品で1000円以下です。
オフィスやちょっとしたビストロで使われる分には良いですけれど、装飾性はありません・・・
ブロンズと真鍮は共に銅+ほかの金属との合金です。
ブロンズは銅+錫(すず、ピューター) 真鍮は銅+亜鉛。
その配合の割合によって色合いも変わってきますが、真鍮は基本的に黄色味が強く、ブロンズ(青銅)は彩度の低い緑がかった色(青銅色と呼ばれるもの)というのが一般的な認識かと思います。
5円玉と、オリンピックの銅メダルの色 という比喩が一番わかりやすそうです。
(10円玉は、ブロンズ(青銅)95% 錫1~2% 亜鉛3~4%が含まれているそうですよ。銅の成分が多いので赤みがかっているのですね。ちなみに50円玉と100円玉は「白銅」つまり銅70~90% ニッケル10~30%の合金です)
真鍮は、5円玉のほか、よくお目にかかるものとしては、仏具にもよく使われています。お仏壇でお線香をあげる時にチーンと鳴らす「リン」。あれはちょっと渋い黄金色ですよね。
ただし配合の割合によっては黄色味が少なかったりして、年月を経て酸化して黒ずんでくると、ブロンズとの区別がつきにくい場合があるそうです。そうなってくると、鑑定に出さないとわかりません。鑑定に出すということは、金属を削ることですので、それはとても出来ません。
ですので私がアンティーク商品の素材を「ブロンズ」「真鍮」と区別していても、どちらかな?と迷うものもあります。黄色味が強いとわかりやすいのですが、ブロンズも真鍮も混ぜる金属の割合によって色が様々ですので・・・
ちなみに銅が酸化することにより緑青(ろくしょう)が生えるのはどちらも同じです。
酸に漬けて緑青を取ることも可能ですが、金属を劣化させてしまうのでおすすめしません。緑青もアンティークならではの味わいの一つとしてお楽しみいただけたらと思います
(ベルのほうの歴史秘話があまり見当たらないため、金属の話がほとんどとなってしまいました)
フランスアンティーク卓上ベル(カウンターベル、呼び鈴)のページはこちら
*この商品は売り切れました
本日もお立ち寄りくださいましてありがとうございました。
ごきげんよう♪