こんにちは!
店主びびあん です。
すっきりした秋晴れですね
なぜか今日はこの写真のことを心に浮かべました
こんな服装がちょうど気候に合っているからでしょうか
ロマンチックな気分なのでしょうか
ロベール・ドワノー「パリ市庁舎前のキス」
この写真を始めて見たのは中学生の時だったかと思います。
外人さんて・・・かっこいい
単純にそう思ったように記憶しています。
それが1980年代のことですが、
この写真の撮影されたのは1950年のこと。
ほんの30年と少し前の事だったのですね・・・
憧れに憧れたパリにやっと行けたのは
それから10年以上経ってのことです。
着いたのは1月。
空港バスから見えた景色はなぜかこの写真のように
モノクロームの世界でした。
吐く息が白くなるような寒さのせいだったのもあるし
今よりも人々の着る服の色合いがシックだった
というのもあると思います。
冬のオーバーコートの類はみな黒か茶か紺といったような。
あと・・・憧れが過ぎて、現実世界からかけ離れて見えたのだと思います。
その頃から現在まで、マレやサンポールの辺りが大好きな私は
何度も市庁舎前を通っていますが・・・
モノクロームが似合いますね本当に・・・うっとり。
(昔のではなく、この夏の写真ですが)
この市庁舎の歴史はとても長いものになります。
1357年、駅名にもあるパリの商人頭であり、実質的なパリ市長の地位にあったエティエンヌ・マルセルがこの地の建物を購入しました。以来、パリ市の行政機関は同じ場所にあるのですが・・・
グレーヴ広場と呼ばれていたころはパリ市民が公開処刑を見に来る場所であったりフランス革命、テルミドールのクーデター、パリ・コミューンなどでは人がたくさん亡くなったりしています・・・
フランソワ1世~ルイ13世の時代にかけて建てられた建物はパリ・コミューンの時代に放火により焼失してしまい、現在のルネサンス様式を取りいれた建物は1892年に完成しています。
歴史を知ると、お散歩もさらに楽しくなりますね。
この市庁舎のすぐそばにBHV(ベーアッシュヴェ) という
日本で言えば東急ハンズのような?お店がありまして
たいして出来るわけでもないのにDIY商品を見るのが好きなので
ここはとても楽しい場所なのですが
このお店の名前の由来は BAZAR DE L'HOTEL DE VILLE
市庁舎にちなんでいますよ。
こちら、2006年真夏のある日のパリ市庁舎。
前に勤めていた会社の超イケメン同僚(後ろ向きで写ってる人)に
バイクでパリ巡りしてもらったその途中です。
パリ・プラージュの時期なので、ヤシの木が設置されています。
パリ・プラージュは2002年、当時のドラノエ市長により始まったのですが
毎年7~8月にセーヌ河岸の車道を封鎖して砂を敷き詰めた
人工ビーチ(プラージュ)が設置されます。
私が住んでいた頃にはこのイベントはなかったのですが、
本当にフランスって粋なことをしますよね・・・
政治がいい。(ような気がする)
コンセプトは
「暑い7~8月にバカンスに行けずパリに残る市民に、ビーチをプレゼント」
ということだと思うのですが、本当に粋な計らいですよ。
ドーヴィルの海岸みたいなテントまで。
市庁舎前に砂が撒かれて、ビーチバレーしてますよ。楽しそう。
水着でもいいのですが、着衣が多いですね。
(念のため、トップレスは禁止です)
対岸にコンシェルジュリも見えます。
市庁舎の話から飛んで、夏の話題になってしまいまして
季節感ゼロですね。申し訳ありません
マレやサンポールに行ったら、
是非パリ市庁舎も写真に収めてくださいね。
今日もフランスアンティークと直接関係ないお話を
ここまで読んでくださってありがとうございました。
素敵な一日となりますように
ごきげんよう。