こんにちは
湘南・茅ヶ崎、東京・白金台デコパージュ教室
Atelier Maison de la Mer HIROKOです。
先日、今年2度目の湯河原へ。
私は白金台のレッスン後、品川から新幹線で熱海に向かい車で向かった夫と合流。
今回は明治創業の老舗旅館 伊藤屋にお世話になりました。
大正初期に建てられた本館は、登録有形文化財に指定され、ロマンの香りが漂います。
この旅館は近代史とも深い関わりがあり、文人 島崎藤村の定宿として知られ、また東京以外で唯一2.26事件の舞台ともなった宿でもあるそうです。
私たちが通された十九番のお部屋。
当時この旅館の別館だった「光風荘」に滞在していた元内大臣 牧野伸顕が昭和天皇の判断を誤らせる側近とみなされ、決起した陸軍将校たちの襲撃対象となり、2.26事件を前に牧野伯爵の動向が探られ、その際に利用した部屋が私たちの泊まった十九番でした。
陸軍の協力者となっていた渋川善助が妻を同伴して数日間滞在、事件前日に湯河原襲撃の指揮をとっていた河野寿大尉と合流。
事件の結果として光風荘は焼失し、狙われた牧野伯爵は護衛の巡査や機転を利かせた女中らの援護により建物から脱出、地元消防団により救出され無事だったとのこと。
約90年前の事件に思いを巡らせながら、広縁でひと休み。
ゆらりと歪んで見える味わい深い大正硝子の向こうに見える枝垂れ桜は、あと半月も経てば満開に。時季が重なれば最高だろうな、と思いました。
欄間もデザインがいろいろありますが、龍や鶴ではなく(笑)スッキリとした格子のシノワなデザインが気に入りました。
夫の母は基本洋モノ好きで、京都で生まれ育ちながらも寺社仏閣興味なし。洋楽、洋食大好きで田舎より都会が好き、という母の元で育ち「所謂旅館に泊まったことないんだよね～」と。
そんなこともないと思いますが、きっと忘れているのでしょうね、「急に純和風な旅館に泊まってみたくなった」のだそう。
翌朝もしっかり和食を堪能し、10時にチェックアウト。最近のホテルはチェックアウトが遅いのでついのんびりしてしまい慌てて宿を後にしました。
曇っていた空も晴れてきて旅館から坂をあがってすぐの万葉公園に立ち寄りました。
遊歩道が整備され、歩きやすくなっています。
小さくても迫力のある滝。
滝を眺めながらコーヒータイム☕️
公園内に鎮座している、湯の守り神「熊野神社」
地域では古くから源泉と生命、健康を守っていると考えられているのだそう。
日帰り温泉もあります。
湯河原惣湯 Book＆Restaurant
万葉公園から少し車を走らせ、樹齢800年の大木を見に城願寺へ。
見事なねじれ具合！
かながわの名木100選にも選ばれています。
老舗旅館と緑と水に癒された小旅行。
帰りはまたお気に入りのレストラン、真鶴のhonohonoに寄ってランチをいただき帰路に着きました。
今回R子さんは初めてのバスケ部遠征で不在のため、オトナ2人旅となりました。
それにしてもイベント部長企画の旅は、趣向を凝らし様々なアプローチで攻めて来ます(笑)
次はどんな旅になるのかしら～♪
今日も長々と旅の備忘録にお付き合いいただきありがとうございます♡
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